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目指すは東京五輪 18歳の山口すず夏が米ツアー出場権を獲得

来季の米国女子ツアー出場権を争う「Qシリーズ」の最終ラウンドが米国ノースカロライナ州のパインハーストNo.7コースで3日に行われ、アマチュアで18歳の山口すず夏(東京・共立女子第二高3年)が通算8オーバーの36位でフィニッシュ。45位タイまでの通過条件を満たし、来季の出場権を獲得した。

山口はファースト、セカンドQT(予選会)を突破し、最終予選に当たる「Qシリーズ」に進出。今年から長丁場に変わった8日間144ホールの戦いを突破し、「宮里藍さんの活躍をテレビで見て、小学校5、6年生くらいからアメリカでやりたいと思っていた」と米ツアー参戦を実現させた。

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初日こそ「就職試験のようなものなので、絶対に落ちちゃいけないというプレッシャーがショットに響いた」と「77」の出遅れを喫したが、以降は安定感を取り戻して着々と浮上。2016年に17歳で挑戦した畑岡奈紗に次ぐ年少通過となり、「奈紗ちゃんに次げたのはうれしい」といっぱいの笑顔だった。

高校在学中での米ツアー挑戦を決めたのは、「ずっと出たいと思っていた」という2020年の東京五輪が理由にある。選考基準の世界ランキングを上げるにはツアー出場が必須になるが、年齢面の規定で「日本のプロテストを受けられるのは来年からなので間に合わない」との問題をクリアにするため、選択したのが米ツアーへの挑戦だった。日本ツアーと比べて付与されるポイントも高く、世界ランクの上昇を目指すには最高の舞台。あとは、山口の活躍次第ということになる。

来年からはプロゴルファーとして世界を巡る立場に変わる。「アマチュアじゃなくなるので、プロとしてしっかり自覚を持って頑張りたい」。夢舞台で、18歳の大きな挑戦が始まる。

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