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ゴルフ場と学校を往復 アマチュア・山口すず夏「高校生活は特別なもの」

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 初日(5日)◇東名CC(静岡)◇6571yd(パー72)

アマチュアの山口すず夏(共立女子第二高3年)が「70」で回り、2アンダーの7位タイにつけた。開幕前日(木)は午前に東京都内の高校で授業を受け、夕方にコース入り。勉学にも励みながらゴルフ人生の歩みを進めている。

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スポーツ推薦クラスのない私立高校に進学した理由は、「高校生活で経験できることも大事にしたかったから」だ。ゴルフに集中するため通信制高校に入学するジュニアも少なくないが、父・裕之さんも「高校生活は楽しいものだし特別なもの。まずはゴルフの目先の結果よりも、そっちが大事」と同じ意見だった。

修学旅行の日程が重なった昨年の国体は、父に「30年後に同窓会をやったときに絶対に修学旅行の話になるんだぞ」と言われ、国体出場を辞退。山口は「みんなと旅行に行って良かった」と笑顔で思い返す。年に5回あるテスト期間は、学校が追試や補習などを設けておらず、「その間に大会が重なっていないのが救いですよね」と特に勉強に精を入れる時期だという。

通学できないときは、ほかの生徒同様に公欠(こうけつ)扱いになる。遠征の都合により休む日もあるが、授業後に父の運転する車で会場に向かったり、大会を終えるとその日のうちに帰宅するなど、「可能な限り学校に行くようにしている」と4分の3以上は通学できている。2日(火)に行われた予選会で出場権を得た今大会も、3日(水)の早朝に練習ラウンドを行い午後には学校に向かい授業を受けた。移動の多い生活にも、自らが選択した道と納得している。

3年前、日本人最年少になる14歳で「全米女子オープン」に出場を果たした山口は、ゴルフでも結果を残す。今年1月には、アジア大会で金メダルを獲得した中島啓太と「オーストラリア・アマチュア選手権」で男女アベック優勝を達成。世界ランキング6位のミンジー・リー(オーストラリア)や元世界ランク1位のリディア・コー(ニュージーランド)らが歴代優勝者に名前を並べる大会で「わたしも世界でやれるって思えた」と大きな自信になった。

8月には米国カリフォルニア州で開かれた来季米ツアー出場権をかけた一次予選会を2位で通過した。今月15日に行われる二次を突破すると、最終予選会に進む。「もし受かったらそのまま向こうでやる。ダメだったら日本でプロテストを受けるかもしれないし、アメリカの大学も考えている」と明かした。

「アメリカでやりたい一番の理由は、東京五輪に出たいからです。(畑岡)奈紗さんもいるし、(鈴木)愛さんもいるから、すごく難しいのはわかっている。でも夢なんです」と目を輝かせた。(静岡県裾野市/林洋平)

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