左ひざ痛を抱える鈴木愛は賞金女王としてのプライドをにじませる

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前情報（30日）◇ショールクリークCC（アラバマ州）◇6732yd（パー72）

雨もあがり、厳しい日差しが降り注いだ開幕前日、昨季の国内ツアー賞金女王・鈴木愛は練習場でのショット、パットに加えてアウト9ホールでアプローチを確認。2年ぶり3度目の大舞台へ初日をみすえた。

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前週「リゾートトラストレディス」（兵庫、3位）を戦い終えて28日（月）に現地入りしたが、翌29日（火）は荒天のためコースは閉鎖。練習場だけでの調整を余儀なくされた。4月の「ANAインスピレーション」（カリフォルニア州）出場の際に、コース下見のため1ラウンドだけ今回のコースをプレーしていたが「ANAのときはティの位置も決まってなかったし、今となっては芝も雰囲気も全然違う。『コースは見たことあるかな』という感じ。ぶっつけ本番は初めて」と笑うしかなかった。

天候に左右され続けた練習ラウンドだったが、吉と出る可能性もある。「歩くときも、スイングでも気になる」という慢性的な左ひざ痛を抱えており、疲労蓄積を避けたかったのが本音だ。この日も左ひざにはテーピング治療を施し、宿舎に帰ればアイシングとトレーナーによるマッサージを受ける。

「少し良くなった気もするが、急に痛くなったりもする。なんとも言えないですが、4日間は回れそうかなと。でも目標はトップ10」。今季国内ツアーでは9試合に出場し、優勝3度を含む、トップ3が8度と圧倒的な成績を残している。「日本で観ている皆さんにも、日本の選手が活躍しないと思われるのは嫌。海外に1週間だけできても、結果を残さないといけないのがプロの試合。やっぱり、いい成績を残したい」。世界トップクラスのプレイヤーを前にしても24歳は結果にこだわっていく。（アラバマ州バーミングハム／玉木充）