川岸史果、香妻琴乃ら4人が「全米女子」出場権を獲得
2018年 全米女子オープン
期間:05/31〜06/03 場所:ショールクリークCC(アラバマ州)
“ラストイヤー”覚悟の24歳が「全米女子」切符 ツアー出場1試合の高山佳小里
◇米国女子◇全米女子オープン 最終予選会(8日)◇大利根カントリークラブ(茨城県)◇東コース/6678yd 西コース/6676yd(ともにパー72)◇出場選手68人
無名の24歳が「全米女子オープン」の最終予選会で3位に入り、5月31日からアラバマ州ショールクリークCCで開かれる本戦の出場権を手にした。国内女子のレギュラーツアー出場はわずか1試合(2016年「大王製紙エリエールレディス」/予選落ち)という高山佳小里(かおり)だ。
<< 下に続く >>
広島県出身で、専修大を卒業してプロに。2016年は下部ステップアップツアーに15試合出場したが、QTの失敗が続いて17年以降のツアー出場はない。プロとしてこれまでに稼いだ賞金は71万3333円にとどまる。
2016年末からは程ヶ谷カントリー倶楽部(神奈川県)でキャディのアルバイトをしながら、早朝と夕方に練習に打ち込む。初挑戦となる今回の予選会は、3回目のプロテスト(最終試験は7月)に向けた「腕試し」のためだったという。
もちろん取材対応は不慣れ。笑顔を作りながらも、どこか落ち着かない様子で「出られるとは思っていなかったのが正直なところ。(全米の)イメージも湧きません」と話した。
この日は「運が良かった。ちょっとミスをしても、いいところに跳ねてピンに向かってくれた」。通過の決定打となった35ホール目のバーディはトップ気味だった2打目のミスショットが花道を転がり、ピン左2.5mにからんだものだった。
来月に25歳の誕生日を迎えるが、両親には25歳のときまでにプロテストに合格しなければゴルフをあきらめる意思を伝えている。「最後だと思って」過ごしてきた年に舞い込んだ大舞台のチケットは、ターニングポイントとなるか。(茨城県坂東市/塚田達也)