116年ぶり金メダルは朴仁妃 野村敏京、巻き返しの健闘4位
2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/17〜08/20 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル)
「本当に申し訳ない」42位の大山志保、日本代表としての意識
リオデジャネイロ五輪の女子ゴルフ最終日、大山志保は2バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「74」(パー71)とスコアを落として、通算8オーバーの42位。夕方からの悪天候を見越して2ウェイとなった最終日に、9番グリーンで大山のリオ五輪は幕を閉じた。
3日目から突如乱れたパッティング。この日も11番、12番と序盤に連続3パットを喫するなど「2日間で外からも含めると10回くらい3パットをしてしまった」と、歯車は狂ったまま。「自分のパターの感覚が最後までつかめなくて、頑張ろうと思ってもうまくいかなかった」と、意気消沈した。
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ケガからリハビリ中の2010年にオリンピックを目指す決意をした。「この6年間は長かったけど、4日間はあっという間。オリンピック代表が決まってからは“時間が足りない、時間が足りない”って、1日もあっという間だった」と、常に気持ちを張り続けた。戦い終え「今は悔しさの方が強いです」と力なく語る言葉には、透き通るような寂しさが宿っていた。
「(自分の力は)出し切れなかった。でも、4日間精一杯、自分のできることはやった」と言い切れる。常に前を向いて、日の丸の付いたウェアで誇らしげに戦った。日本からの応援に懸命に応えようと努力した。
オリンピック出場権を争った渡邉彩香、宮里美香ら他選手に対しては「本当に申し訳ない」と頭を下げた。「(野村)ハルちゃんが頑張っているし、日本人はこんなもんじゃないっていうのを見せたかったけど、私が本当に悪いプレーだったので、そんな目で見られてしまうことは本当に申し訳ない」。常に日本代表という意識があった。
「どの大会よりも、私はこの大会が1番だと思う。4年間の思いをぶつけるっていう素晴らしい舞台だし、私もその思いをぶつけたかったけど、自分のプレーができなかったのは本当に残念だった。でも、その舞台に立てたことは誇りに思うし、次の世代の人たちにも目指してほしい」と語った大山。メダルを獲ることはできなかったが、立派なオリンピアンとして戦い抜いた。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)