野村敏京8位 渡邉彩香19位で最終日へ 女王コーが首位浮上
2016年 全米女子オープン
期間:07/07〜07/10 場所:コーデバルGC (カリフォルニア州)
野村敏京は後退8位 世界1位リディア・コーのスゴさは
メジャー初制覇の夢が遠のいた。カリフォルニア州のコーデバルGCで開催中の「全米女子オープン」3日目。5アンダーの4位タイから出た野村敏京は後半にスコアを落として「75」(パー72)に終わり、通算2アンダーの8位タイに後退した。
トップに3打差と絶好の位置で迎えたムービングデー。野村は前半3番(パー5)で奥から3mを沈めてバーディを先行。同組の世界ランク1位、リディア・コー(ニュージーランド)とともに上位陣の一画を陣取った。
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流れが悪く傾いたのは、バーディチャンスを生かせないまま迎えた中盤。7番からの2連続ボギーの後「距離感が合わなかった。思ったよりも重たかった」とグリーン上で苦しんだ。終盤17番ではフェアウェイからの2打目を左の深いラフに曲げ、3打目のアプローチはグリーンまで届かず4オン1パットのボギーとした。
6番終了時までに通算6アンダーで並んでいたコーは、終わってみれば7アンダー単独首位で最終日へ。ふたりは1Wの飛距離、アイアンの使用番手もほぼ同じだが、野村は「彼女は怒らないです。ぜんぜん。集中力がすごい」とメンタル面の安定感を賞賛した。
差は5ストロークに広がったが、残り100ydの第3打をピンそば1mにつけた締めくくりのバーディが逆転への活力になる。「きょうは短いパーパットが入ってくれなかった。でもそれもゴルフです。調子が悪いというわけではないので。みんな、ミスはしますよ。メジャーですし」。開幕前から一貫して、攻略のキーポイントを「我慢強さ」と強調してきた。「あしたはトータル2アンダーでもラクにトップ5に入ると思います」という口ぶりには、今季2勝の風格さえ漂った。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)