予選会を突破! 原、佐藤、松森、アマ澤田が全米女子OPへ
2016年 全米女子オープン
期間:07/07〜07/10 場所:コーデバルGC (カリフォルニア州)
初出場トリオ 原江里菜「経験ではなく結果を」 佐藤絵美、堀琴音も準備着々
今季の海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」は7日(木)、カリフォルニア州のコーデバルGCで開幕する。5月末に茨城県で行われた日本地区最終予選会を通過した原江里菜、佐藤絵美、そして待機選手から繰り上がった堀琴音の3人は、大会初出場となる。
過去に2回「全英リコー女子オープン」(2012、14年)への出場経験がある原だが、「全米」は初出場。東北高時代に「世界アマチュア選手権」に出場して以来の米国での試合参戦となった。「アメリカだから特別なことをするのではなく、自分のプレーを出来たら」と自然体を貫くつもり。コースチェックを終え「朝、寒いときは難しい。午後に暖かくなると、好スコアも出る感じがする。初日が午前スタートなので、どれだけ我慢できるかがカギかなと思う」と朝晩の気温差によるコンディションの違いを警戒した。
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プロ10年目の原が口にしたのが「結果」への強いこだわりだ。「良い経験もしたいけど、今回は結果を残して帰りたい。それで空回りしなければいいなという心配もあるけれど…。『いい経験』と言うけれど、じゃあその経験を活かすのは、いつなの?って。だから今回は経験、というよりは挑戦という気持ち」と頼もしく語った。
原とともに最終予選会をトップ通過した佐藤は、前週1日(金)に現地入りして練習を重ねてきた。「練習環境が最高です。陽が長くて、夜の8時くらいまでできる」。今年1月にローカルトーナメントの「グアム知事杯」で優勝したが、米国本土は人生で初めての訪問。食材も日本から持ち込んだ。
開幕3日前には練習ラウンドでリディア・コー(ニュージーランド)と同組になり、世界ランク1位選手の技に目を見張った。「すごい勉強になりました。ショットの精度が全然違う。アプローチもクラブの使い方がうまい」。日本ツアーでの直近2試合は予選落ちが続いているが、はじめてのメジャーで浮上のきっかけをつかみたい。
同じく初出場の堀は、ふたりとは状況が大きく異なった。予選会ではプレーオフの末に出場権を逃して待機選手に。今週の国内ツアー「ニッポンハムレディスクラシック」に参戦する予定だったが、前週火曜日(28日)に急遽出場が決定した。今大会の有資格者であるリディア・コー(ニュージーランド)が、2週前の「ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G」で優勝したことで、繰り上がりでフィールドに滑り込んだ。
「決まってからドタバタでした」と苦笑いしたが、「(予選会は)だいぶショックでした。出たかったけれど、負けちゃったから仕方ないなと思ったんですけど。その分、出場できて喜びも大きかったです」と初のメジャー参戦に目を輝かせる。開幕前日のコースチェックを終え「なかなか日本にない芝で、アプローチも苦戦しているけれど、まずは予選を通過したいです」と目標を口にした。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)