朴仁妃が逆転でメジャー4大会を制覇 宮里美香は7位
2015年 全英リコー女子オープン
期間:07/30〜08/02 場所:ターンベリー(スコットランド)
横峯さくら、成田美寿々は週末2日間で“猛勉強”
スコットランドのターンベリーで開催された今季の海外女子メジャー第4戦「全英女子オープン」最終日。横峯さくらは「71」とスコアをひとつ伸ばし、通算5オーバーの36位タイで4日間の戦いを終えた。
雨は降らずとも風は吹く。午前中がプレーの中心だった横峯は、全英らしいコンディションの中で出だしの1番を含む5バーディ、4ボギー。出入りの激しい展開となったが、今大会初のアンダーパーをマークした。
<< 下に続く >>
スコアよりも、充実感があったのは週末2日間でショットの幅が広がったこと。「風に対しては、ひとつの打ち方では通用しない。日本では低く打ったりはするが、(今回は)テークバックのイメージから変えていた。日本ではそういうことはなかった」
思えば、予選ラウンドはカットラインギリギリで通過。「(風への対処法を)気づいたのが2日目の後半だった。それを試合で試せたのは大きい。『これならイーブンパーでは回れるんだ』というのが分かった。土日は風に対して試すことと、スコアメークを1打1打しっかりやれた」と実戦でトライする機会に恵まれたことを喜んだ。「苦手意識は薄れた?いいえ!そんなことないです。“要・練習”という感じです!」
成田美寿々は前日3日目に同組で回り、間近で目にしたツェン・ヤニ(台湾)のパワーゴルフを早速実戦。「11番のパー3で、右からの風に対して、ヤニみたいにスライスでボールを止めてみよう!と思ったんですけど…私の弱々しいスライスじゃ…風に負けて左のバンカーに入りました…」と元世界ランク1位の技術を、身を持って知った。
ショット以上にレベルアップの必要性を感じたのはショートゲーム。「毎回、海外に来て思うのは、アプローチとパッティングが世界に追い付いていない。日本では必要ない技術があるが、例えばアプローチでパターを積極的に使ったりもしてみたい。オリンピックで勝とうと思ったら、ここで必ず使わなくてはいけない技術」
この最終日は1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー「77」で通算9オーバーの50位タイでフィニッシュ。「4日間やって、(宮里)美香さんみたいに上位でやりたい気持ちも、悔しさもある。でもまだ私にはそこまでの技術がないことも自分では分かっているので、使ったことのない技術をやってみた」。リンクスでの週末2日間を大きな未来につなげたい。(スコットランド・ターンベリー/桂川洋一)