日本人史上2人目のメジャー制覇なるか 宮里美香が2打差4位で最終日へ
2015年 全英リコー女子オープン
期間:07/30〜08/02 場所:ターンベリー(スコットランド)
成田美寿々、横峯さくらはグリーン上で強風に苦しむ
スコットランドのターンベリーで開催されている「全英リコー女子オープン」3日目。日本勢で、決勝ラウンドに進んだ宮里美香は首位に2打差の4位に浮上。成田美寿々はパットに苦しみ、「76」とスコアを落として通算5オーバー33位。横峯さくらは「73」で、通算6オーバー44位で最終日を迎えることになった。
「辛抱……辛抱できて、なかったですね…」。通算イーブンパーの15位で予選を通過した成田は、ムービングデーの後退を悔やんだ。「やっぱり“締め”のパッティング。こっちの選手はしぶとくパーパットを決めてくるが、私はいいリカバリーをしても決められなかった」
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苦しんだのは、強風下でのグリーン勝負。18ホールで35パットを喫し「風がパターにも影響してくるのが印象的だった。日本ではほとんどない。ラインをキャディさんに聞いたときにこれほど『(風は)フォローですよね?』と聞くことは今までなかった」と話した。
午前8時半過ぎにスタートし、比較的晴天に恵まれた横峯の苦しみも同様だった。「この風の中での1オーバーは良かったと思うけれど、パッティングで風の影響を受けてチャンスで入らない場面もあった。30㎝のパットでもすごく気になります」。目標としていたこの日のイーブンパーに1打及ばなかった。
それでも両選手ともショットには“つかみかけたもの”がある。成田はこの日、ツェン・ヤニ(台湾)と同組でプレー。「私は脱力してコースを攻略しようと思っていたが、ヤニは最後までパワーでコースをねじ伏せていた」。風に負けないボールで攻め込む、かつての世界ランク1位選手。「私もどちらかというとパワーヒッター系。最後の5~6ホールは真似をしてという感じで、パワー勝負でやってみた。引き出しが増えた実感がある。参考にして、あした18ホールをやってみたらどうなるかなと思う」
前日「風への対応がヘタ」と話していた横峯も「きのうの後半に気づいたことを試合中にやってみて、左からの風のときにしっかりプレーできたと思う」。最終日ももちろん強風が吹く予報。「その場、その場に応じてしっかりやれればいい」。残り18ホールも無駄にはしない。(スコットランド・ターンベリー/桂川洋一)