大山志保、宮里美香が3打差6位発進 首位にキム・ヒョージュ
2015年 全英リコー女子オープン
期間:07/30〜08/02 場所:ターンベリー(スコットランド)
鼻息はおさえて…成田美寿々が計算通りの好発進
「有言実行」の好スタートだ。スコットランドのターンベリーで開幕した海外女子メジャーの第4戦「全英リコー女子オープン」初日。成田美寿々は4バーディ、1ボギーの「69」で回り3アンダーの14位タイで滑り出した。
2002年以来の開催となったターンベリー・エイルサコースでの戦い。上位進出のひとつのキーとなるのがパー5の攻略だ。設定された4つのホールは462yd(3番)、469yd(7番)、449yd(14番)、457yd(17番)と短く、それぞれに2オンのチャンスがある。
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開幕前に「全部(2打目で)届く距離。4つのうち、3つは獲りたい」と話していた成田は初日、午前11時26分のスタートで午後中心のプレー。狙い通り最初のパー5である3番でバーディを先行させ、後半インで14番、17番といずれも2オンから2パットバーディを決めた。
1Wで305ydをかっ飛ばした最終18番など、取りこぼしもあったが「狙い通りの攻め方ができたので満足。ロングで簡単にチャンスを作れたことが一番良かった」と納得の笑顔。15番(パー3)ではポットバンカーからの2打目をピンそば2mに。「バンカーに入れても、出すだけではなく、アゴが気にならなかったら寄せられる状態にまで練習してきた。うれしかった。練習した甲斐がありました」。パーパットをしっかりとねじ込み、ピンチを切り抜けるしぶとさも存分に光った。
今月上旬の「全米女子オープン」では2ラウンド続けて「79」を叩いて予選落ちした。「過度に力を入れず、鼻息を荒くせずにやる」のが今大会のテーマ。「きょうは天気が良くて、回りながら『海がキレイだなあ』なんて眺めていた。でもショットのときになったら集中できた。楽しかったですね」と、落ち着き払っている。
2日目は早朝6時30分からのトップスタート。「(宮里)藍さんも『早いスタートの方がいい』と言って下さっていた」。敬愛する先輩の言葉も胸にしまい込み、静かにリンクスを満喫する。(スコットランド・ターンベリー/桂川洋一)