2015年 ANAインスピレーション
期間:04/02〜04/05 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
リンシコム2度目の大会制覇 18番イーグルでまたも劇的逆転
2度目の優勝も最終ホールの劇的一打から生まれた。カリフォルニア州ミッションヒルズCCで開催された米国女子メジャー今季初戦「ANAインスピレーション」最終日、首位との4打差を追ったブリタニー・リンシコムは、4打差のまま突入したバックナインでもパーを重ねたが、本人もあきらめていた最終ホールに勝利を引き寄せるイーグルを奪った。
通算7アンダーで18番(パー5)を迎えたツアーきっての飛ばし屋は、ティショットでフェアウェイを捕らえると、第2打はピンまで残り約180yd。5Iで池越えの2オンに成功し、ボールは吸い寄せられるように奥に切られたピン上4mに止まった。このイーグルパットを沈めて通算9アンダー。観客席から大歓声が沸き起こった。気が付けば、一時は通算11アンダーまで伸ばしていたステーシー・ルイスが2ボギーで並んでいた。
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「チャンスはないと思っていたので、緊張もせず5番アイアンを振ったの。信じられないわ。今もまだ震えているぐらい」。2009年の今大会を制しているリンシコムは、その時も、1打のビハインドから最終18番でイーグルを奪い、大逆転優勝を果たしたのだった。
プライベートでも仲の良いルイスとのプレーオフは18番で3度繰り返された。得意のホールだがプレーオフでは2オンを狙わずにレイアップを選択。「少し寒くなって、向かい風もあった。2オンを狙えるのは3番ウッドだけだったけど、それではグリーンを越えるかもしれない。それに、今週はウェッジが好調だったから」。冷静なジャッジが奏功し、3ホール目にルイスがボギーを叩いて決着した。
ポピーポンドへと豪快に飛び込み、バスローブを羽織っての優勝会見。「バーディ、パーで決められたらよかったんだけど…タフなプレーオフだったわ」。親友との一騎打ちをそう振り返り、「風邪ひきそう」ともう一度震えてみせた。