クラフトナビスコ選手権フォトギャラリー
2013年 クラフトナビスコ選手権
期間:04/04〜04/07 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
初挑戦のメジャーでトップ20フィニッシュ。次週は日本ツアーに参戦する上原彩子
「もったいないですね・・・」。今季メジャー初戦、上原彩子にとっては自身初メジャーとなる「クラフトナビスコ選手権」最終日、通算2アンダーからスタートした上原は、一時は6アンダー、5位までリーダーズボードを駆け上がった。
だが、サンデーバックナインの12番、10メートル上りのファーストパットが2メートルもオーバーしてしまう。「えっ、ていうくらいすごいオーバーしてしまって。そのあとも距離感が合わなくて、逆に後半はショートしたり、オーバーしたり。スピードが掴めないまま終わってしまった」。バックナインは2バーディ4ボギーと失速して、通算3アンダーの19位タイフィニッシュ。「上がりが良くなくて残念でした」と悔しさをにじませた。
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それでも、自身初挑戦のメジャー大会で、日本人最高位を記録。確実にフェアウェイをキープし、グリーンに載せてパットを沈める。堅実なゴルフで難コースを攻略した。
「(飛距離は)あるに越したことはないけど、それはすぐにクリアできるかというと難しい。無いものを願わず、自分が出来る範囲でどう戦うか。そこ(飛距離)に重点を置いてしまったら、他がおろそかになってしまう」。上原のキャディ、ジョン・シファー氏は技術以上にメンタルを評価する。「彼女はいつも安定している。ビッグハートを持った選手だ」。
上原が4日間戦い抜いた初メジャーで得たものは、トップ20フィニッシュと賞金2万2千ドルを超える賞金だけではない。「手応えはまだ無いですけど、いろいろ課題をクリアしたら手の届きそうな所にあるかもしれないと思いました」。メジャーの頂きを、かすかにその視界の先に捉えた。(カリフォルニア州ランチョ・ミラージュ/今岡涼太)