スコアメイクに苦しみ21位タイに後退した有村智恵

シンガポールのセントーサGCで開催されている、米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」の2日目。11位タイからスタートした有村智恵は、2バーディ、2ボギーと伸び悩み、通算3アンダーの21位タイに後退した。

クラブハウスに戻り、足早にドライビングレンジへと足を運んだ有村。「ロングアイアンとか、長いクラブでのミスが多かった。ライが悪いところでいいショットが打てない。悪い時は、そういうところで（ミスが）出てしまう」。

＜＜　下に続く　＞＞

「典型的だった」と振り返るのが、序盤の3番パー4。残り200ヤードの2打目は、強い左足上がりのライ。「それほど難しいショットじゃないのに、芯に当たらず最初から右に流れた」と、5番ウッドから放たれたボールはグリーン右のバンカーへ。「イメージ良く打てれば曲げたり、低く抑えたりできるはず。できないということは、違和感を感じているからだと思う」。パーこそセーブしたが、有村が現在の状態を自覚する1打だった。

ショットの不調はスイングプレーンなどのテクニカルな部分ではなく、「意識的なもの」。アドレス時の重心の位置や、上半身の力の入り具合などを挙げ、「単純なところだけど、練習をして体に馴染ませないと良いゴルフができない」と、取材後も炎天下で黙々とボールを打ち込んでいた。（シンガポール・セントーサ島／塚田達也）