最終ラウンド組み合わせ
2011年 全英リコー女子オープン
期間:07/28〜07/31 場所:カーヌスティゴルフリンクス(スコットランド)
美香、耐えてトップ10に踏みとどまる
決勝ラウンドに入った「全英リコー女子オープン」3日目、この日も宮里美香は親友でありライバルでもある世界ランク1位のヤニ・ツェンと同組となり、共に上位を目指してティオフした。
風は相変わらず強くはなかったものの、3日目に入ってピンはグリーン奥などの難しい場所に切られ、攻略は容易ではない。
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5番、宮里は2打目をピン右に外し、その球は刈り込まれたくぼ地に落ちてしまう。そこからパターで寄せを試みたが、傾斜を勢いよく登ると、ピンを通り過ぎて反対側のラフまで達してしまう。そこから、なんとかアプローチを寄せて1パットのボギーで切り抜けた。
この日最初のバーディは10mのロングパットを沈めた9番。「やっと入ったと思った」という宮里は、11番でもバーディを奪う。しかし、この日はショットに前日までの精度を欠いていた。12番で第2打をグリーン奥に外してボギーとしたが、それでも集中力は途切れなかった。
風の強くなってきた終盤、16番(パー3)はグリーンエッジまで197ヤード。直前の15番では192ヤードを3Wで打ったという宮里は、ティショットにドライバーを選択する。ティを低くしてハーフショットで打ったというこのショットは、ピンをかすめて上8mに止まるナイスショット。「ちょっと勇気がいったけど、完璧だったと思います」と誇らしげに振り返った。
続く17番(パー5)では2オンを狙った第2打をグリーン手前のポッドバンカーに入れたが、そこから2mに寄せてバーディ奪取。最終18番では左ラフから脱出を試みたショットが、「あまりにも良いラインで出て20ヤードくらい転がってしまった」と、グリーン手前のバリーバーンに入れてしまうが、4打目を2mにつけてのボギーフィニッシュ。「明日に繋がると思います」と、胸を張った。
この日「72」で回り、通算6アンダーは変わらなかったが順位はひとつ落として9位タイ。「私自身、よく耐えたと思う」という宮里。明日は今季のメジャー大会4戦連続のトップ10入りをかけてのティオフとなるが、「まだ良い位置にいると思うので、最後まで諦めないで一打一打大事にいって、結果が良ければいいと思う」と、“自然体”で挑むことに変わりはない。(スコットランド・カーヌスティ/今岡涼太)