宮里藍が通算4勝目! オチョアは6位でラストゲームを終える
宮里藍が帰国、世界1位も「遠い話ではないと思う」
先週の米国女子ツアー「トレスマリアス選手権」で今季3勝目、米ツアー通算4勝目を手にした宮里藍が、4日(火)夕方に帰国。成田空港で会見を行い、引退試合となったロレーナ・オチョアへの想いや、今週出場する国内メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」への意気込みなどを語った。会見の内容は以下の通り。
■ オチョアへの想い
Q.オチョアの引退試合で優勝したことに対して
「すごく思い出深い試合になった。ロレーナが予選ラウンドで(私を)選んでくれたことにすごい意味があると思うし、私としては本当に嬉しい一週間だった」
Q.どのような気持ちでプレーを?
「普段は自分のやるべき課題に集中して、1打1打を積み重ねていこうと思っているが、先週は彼女に対して感謝の気持ちが強かった。どちらかというと、彼女に対して学んだことをプレーで表現できればいいと思っていた。それはうまく表現できたと思います。優勝したい気持ちはもちろんあったけど、その気持ちで1打1打を打っているのではなく、自分の想いと、その時の感情をしっかりとコントロールして1打1打を打てていたと思う。最終的には、普段と同じことができていたけど、気持ちの入れ方として、感謝の気持ちの方が強かった」
Q.オチョアと交わした言葉は?
「ほとんど会話は無かった。お互いにセレモニーでは感情的になっていたので、口数は少なかった。ただ、彼女もいろいろな想いがあったと思うし、あえてそこで私がペラペラと話すことでもないので、静かに見ているという感じだった」
Q.あそこまでの涙の理由は?
「何度も何度も食事には行っていたけど、そこまで日々語り合ったことはなかった。でも、彼女も海外からアメリカツアーに来てから最初の4年ぐらいは苦戦して、それから勝ち始めた事とか、(私と)すごい似ていると思っていて、ゴルフ場以外でも自分と繋がることが多いな、と思っていた。皆さんが思っている以上に親しみを感じていて、似ているからこそ自分と重ね合わせて、自分だったらこう出来るんじゃないか、とか、去年ぐらいから具体的なイメージができ始めた。ロレーナが『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』のトロフィを持っているのを見て、私もあのトロフィが欲しいな、と思えたのは彼女のお陰。自分を良い意味で高めてくれた選手なので、それだけ彼女からの刺激は大きかった」
■ 世界ランキングについて
Q.世界ランキング3位に浮上しましたが?
「世界ランクは毎週毎週で変動があるし、(開幕から)2週連続で勝ったあとも落ちたり上がったりがあった。そこに関しての意識はあまりない」
Q.世界ランキング1位の座について
「最終的な目標ではある。今年の目標は『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』であることは心の中で決まっているけど、そこを目指していけば必然的に世界ランク1位になる可能性は見えてくると思う。今はまだシーズン真っ最中なので、それには一喜一憂せず、世界ランクは長い目で見たほうが良いと思う。長い目で見ていつトップに立てるか分からないが、今のゴルフをやっていれば遠い話ではないと思うので、まずは今週(の国内メジャーを)頑張りたい」
■ 今週出場する「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」について
Q.国内メジャーに臨む気持ちは?
「調整する時間が1日しかないので、身体的にもいろいろと微調整していきたい。日々の体調やフィーリング変わることは自分でも良く分かっているので、それをしっかりと見極めて、その時のべストのプレーができればいい」
Q.今大会への印象は?
「メジャーになってからは初めてだし、コースもそれまでとは違う。コースが変わると試合の雰囲気もだいぶ変わってくるもの。そのへんは明日にならないと分からないが、スポンサーさんの試合だし、ホステスプロとして頑張りたい。今年も海外の選手がたくさん出場する。私は、日本の選手として自分らしいプレーができればいいと思う」
Q.今週への意気込みは?
「この時期の日本でのメジャーは初めてなので、今までに無いフィーリングではあるけど、ナビスコを経験して、タフなコンディションがアメリカツアーでも続いている。先週は良い状態でプレーできたが、もう過ぎた事だし、それに固執し過ぎないようにしたい。まずは、うまく自分の状態を良い方向へ持っていけるかが勝負。自分の体と相談して、来ていただける方に良いプレーをお見せできる状態にしたい。そこまでメジャーという意識よりも、1つのトーナメントとして自然体で臨みたい」
■ 石川遼がマークした「58」について
「聞いています。私も(先週の)初日に10アンダーを出して、自分の中ですごい上出来だった。50台はそんなにたくさんの方ができることではないので、やっぱり持っているものがあるんだな、と思った」