シェフラーとの邂逅、松山英樹とゴルフ談義、名門リンクスとつながった縁…山下美夢有の濃密な一週間
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 事前(22日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)
前週オープンウィークの満足度は、山下美夢有の満面の笑みが物語る。「充実していました。でも、あっという間でした」。フランスでの「アムンディ エビアン選手権」を4位で終えて英国へ。昨季の全英女子チャンピオンとして男子メジャー「全英オープン」会場で臨んだR&A主催のイベント「ヒーローズ・クラシック」で濃密な一週間が始まった。
トミー・フリートウッド(イングランド)との3ホールの競演に「特別な思いというか、一生忘れないですし、とてもうれしかった」と胸を高鳴らせるだけでは終わらない。かねて対面を熱望していた世界ランキング1位スコッティ・シェフラーとの邂逅。英語で会話を交わし、一緒に写真を撮った瞬間を振り返りながら、興奮までよみがえるように声のトーンが上がる。「本当に、あんなに近くで見られて良かったです」とかみ締めるように言った。
2024年「パリ五輪」の日本代表として会場のル・ゴルフ・ナショナルが初対面だった松山英樹の練習をじっくり観察し、ゴルフの質問をぶつける機会にも恵まれた。「私の悩みじゃないですけど、『こういうミスをしてしまう』みたいな話をしたら、本当に細かく説明してくださって…」。ショットにおけるアドレスの向き、ターゲットに対する出球の飛び方といった繊細な部分まで踏み込んだゴルフ談義に「本当にいい刺激をもらいました」と感謝がにじむ。
15日(水)は連覇が懸かる次週「AIG女子オープン(全英女子)」に向けて会場のロイヤルリザム&セントアンズGCを下見し、16日の全英初日を観戦。さらに、グラスゴーへ移動してからもうれしい出会いがあった。17日に練習した施設のスタッフが偶然にも名門ロイヤルトゥルーンのメンバーで、「明日だったらティタイムを確保できるよ!」と誘われて即決。全英女子チャンピオンという肩書が持つ重みはもちろん、メンバーの親切心にも恵まれて、またひとつ貴重な経験をすることができた。
次週会場は体感したコースの狭さやバンカーの数といった部分でメジャーにふさわしいハードセッティングになると見ている。その中で今週も強風への対処、局面によって攻めと守りのメリハリをつけたマネジメントを徹底することでディフェンディング大会へつなげたい考えだ。「やるべきことは変わらないと思う。しっかりいい準備をして、いいイメージでラウンドしたい」。リラックスムードから戦闘モードへ、表情を引き締めた。(スコットランド・ゲイレス/亀山泰宏)