キャリアグランドスラムに挑むネリー・コルダ レジェンドテニス選手に感銘
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 事前(8日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6479yd(パー71)
ネリー・コルダ(米国)が、本大会でツアー史上8人目となるキャリアグランドスラムに挑む。2021年の「KPMG全米女子プロ選手権」、24年と今年の「シェブロン選手権」、そして今年6月の「全米女子オープン」を制し、異なる3つのメジャータイトルを獲得。LPGAが定めるキャリアグランドスラム(5大メジャーのうち異なる4大会制覇)まであと1タイトルに迫っている。
偉業達成のチャンスは、今週の「エビアン選手権」と「AIG女子オープン(全英女子)」(7月30日開幕/イングランド・ロイヤルリザム&セントアンズGC)の2大会。世界ランク1位は「ここでは本当に良いショットを打たなければいけない一方で、素晴らしいショットを打ったとしても、まったく予想外の場所にボールが行ってしまうこともある。それがこのコースの特徴。今週は、とにかく忍耐力が重要だと思う」と、フランスで唯一開催されるメジャーをにらんだ。
2017年に初めて本大会に出場し、今回で9度目となる。22年の8位がベストフィニッシュで、ここまでトップ5入りはない。今年は新たに1、5、18番に改修が加えられたこともあり、「まだこのコースを理解している途中」だという。それでも、勝利への鍵に挙げるのは精神面。「毎年ここで学んでいることは“忍耐が何よりも大切”ということ」と言い切った。
今季はすでにツアーで4勝を挙げており、うち2勝がメジャー。さらには前戦の全米女子プロも8位と大舞台での強さが際立つ。ただし好調の理由を問われても、27歳は「結局はいま、良いゴルフができている。それだけだと思う」と落ち着いた表情。そんなコルダが目を輝かせたのが、話題がテニス界のレジェンドであるラファエル・ナダル(スペイン)の話題に及んだときだった。
「全豪オープン」男子シングルスを制した父ペトルさん、母レジナ・コルドバさんも元テニス選手という一家で育ったことで知られる。ナダルのドキュメンタリーを見て、「とても感動した」と強い感銘を受けたという。「彼の逆境に立ち向かう力、戦う姿勢、そして競技への愛情ですね。良い時も悪い時も、毎日どれだけ努力を注いでいたのかがよく分かった。彼から学べることは本当にたくさんある」と熱い口調で語った。
テニスの4大大会をすべて制するキャリアグランドスラムを2度達成しているレジェンドの姿に、インスピレーションを受けて挑む偉業。15年の朴仁妃(韓国)以来となる達成へ、忍耐強く、4日間を戦い抜く。(フランス・エビアン/中村文香)
<キャリアグランドスラム>
男子ゴルフでは4大メジャー制覇がキャリアグランドスラムだが、LPGAは創設以来メジャー大会の数が3→4→5と変遷したため、現役時代に存在した異なる4大会制覇を「キャリアグランドスラム」として認定している。5大会制覇を「スーパー・キャリアグランドスラム」と位置付け、現時点ではカリー・ウェブ(オーストラリア)が唯一の達成者。
達成年/選手名
1957年/ルイーズ・サッグス
1962年/ミッキー・ライト
1986年/パット・ブラッドリー
1999年/ジュリ・インクスター
2001年/カリー・ウェブ(オーストラリア)
2003年/アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)
2015年/朴仁妃(韓国)
※カリー・ウェブは2002年に「スーパー・キャリアグランドスラム」を達成。朴仁妃は2012年「エビアンマスターズ」(現エビアン選手権)を制したが、メジャー昇格前だったため「スーパー・キャリアグランドスラム」としては認定されていない。