笹生優花があえぐ不振と脱却への試み 全米女子オープン2勝の栄光も「昔の話」
◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 事前◇リビエラCC (カリフォルニア州)◇6699yd(パー71)
今年で会場100周年を迎えるリビエラCCは、当時16歳だったタイガー・ウッズのツアーデビューを見届けるなど長い歴史が詰まる。2028年には「ロサンゼルス五輪」が控えるカリフォルニア屈指の名門コース。これには笹生優花も「タイガーが出ているし、映像で試合を見ていました。実際に? ほぼ一緒ですね。あんまり変わった印象はないです」と目の前に広がる風景に目を細めた。
2021年大会(カリフォルニア州オリンピッククラブ)を朴仁妃(韓国)に並ぶ19歳11カ月17日の史上最年少で制し、24年大会(ペンシルベニア州ランカスターCC)で日本勢初となるメジャー2勝目を挙げた笹生には、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)以来史上7人目の「全米女子オープン」3勝というビッグチャレンジがかかる。世界最高峰の大会2勝という肩書きの輝きは今も変わらないが、挑戦者となる24歳は「昔の話ですよね」とさらりと言った。
国内ツアーも含めて10試合連続の予選落ちがあった昨シーズンから続く成績不振は、26年シーズンに入ってからも脱却しきれていない。ここまで11試合で最高成績は33位で予選落ちが6度。3月「ファウンダーズカップ」では12位で迎えた2日目の前半を終えた時点で上位争いに食い込みながら、後半はティショットを曲げるなどした上り2ホールの連続ダブルボギーを含めて8打落とし、予選落ちを喫した。
それでも、今年メジャー初戦となった4月の「シェブロン選手権」では好転の兆しもあった。「2日目、3日目は良かった。最終日だけ良くなかったけど」と好感触のショットを一つ一つ積み重ねながら、きっちり決勝へと進んだ。アイアンはマッスルバックからハーフキャビティバックへ、パターはオデッセイ「Ai-DUAL(エーアイ デュアル)」のマレット型へ。今季序盤とは異なるギアも試しながら、「ちょっとずつね。急いでない」。一歩ずつ、でも、着実に前に進んでいる。
今年は家族だけでなく、友人もリビエラCCに応援にかけつけてくれるという。2日後に控える8年連続8回目の大会開幕へ、「楽しんで、いい経験を積めればなって思います。難しいセッティングでいいプレーができれば今後の経験として生かせる」と笹生。今年もまた、歴代覇者として女子ゴルファー世界No.1を決める戦いに挑む。 (カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/石井操)