コース変更でロングヒッター優勢が顕著に 山下美夢有も痛感「ある程度飛ばないと…」
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 最終日(26日)◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇6811yd(パー72)
ことしからテキサス州メモリアルパークGCに会場を移した女子メジャー初戦はロングヒッターが上位を席巻する結果となった。
後続に5打差をつける通算18アンダーで圧勝したネリー・コルダは大会前の時点でドライビングディスタンス5位(287.20yd)につける世界屈指の飛ばし屋。13アンダー2位にパティ・タバタナキット(32位:276.43yd/タイ)とイン・ルオニン(128位:259.30yd/中国)、12アンダー4位にユン・イナ(12位:282.73yd/韓国)とリュー・ヤン(31位:276.46yd/中国)が続き、2桁アンダーに乗せて優勝争いに加わったトップ5のうち例外はインだけだった。
ところどころティイングエリアを前に出し、4日間とも6811ydの“フル設定”ではなかったとはいえ、開幕前の雨でフェアウェイはなかなかボールが転がらなかった。砲台グリーンを狙う2打目以降がタフなコースにあって、1Wのキャリーで距離を稼ぐ選手がコンディションの恩恵も受けた形といえた。
3アンダー21位の山下美夢有は昨年「AIG女子オープン(全英女子)」からメジャー連勝はならなかった。最終日に今週初のオーバーパーとなる「74」でフィニッシュ。縦幅が狭いエリアの左ピンを果敢に攻め込んだ後半15番(パー3)は寄せが難しい奥にこぼし、傾斜で2度もアプローチが戻された後の6mほどを決める必死のダブルボギー。直後の2連続バーディで意地を見せた。
3バーディ、3ボギー1ダブルボギーのラウンドを振り返って「まだまだ優勝できるようなショットとは感じなかった。特にきょうは精度があんまり良くなかった。精度が良ければ(長い番手でも)チャンスにつくだろうし、こんなにボギーとかは打たないのかなと思いました」。精密機械のような本来のショット力を発揮できなかった悔しさをにじませた一方、ふつふつと湧き上がる思いもある。
「あの手前ピンとかを(2打目を)ウッドで止めるのは、なかなか難しい。LPGAもだんだん距離が長くなってきている。ある程度飛ばないと、上位では戦えないな、と。こういうコースだとやっぱり、なかなか難しくなってくる。飛距離をもう少し、徐々に伸ばしていけたら」。米ツアー参戦初年度も飛距離の違いを痛感し、ひたすらトレーニングに精を出した時期があった。その中で自らの持ち味を生かすスタイルに立ち返り、全英女子を含む2勝を挙げてルーキー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。持ち味を見失うことなく、その上で何ができるか。ロングコースが相手になることも珍しくない米本土のメジャータイトルを勝ち取るためのトライを模索する。(テキサス州ヒューストン/亀山泰宏)