毎年出たいメジャー 日本一を目指す河本結は「自信」と「経験」を持ち帰りたい
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(18日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
ジリジリと肌を焼く日差しの下、河本結は開幕前日に18ホール回ってコースチェックをした。前週の国内ツアー「宮里藍 サントリーレディス」から強行日程で臨む本大会は「毎年出たい」というメジャーの一つ。プロ世界一決定戦となれば、自然とチャレンジ精神がかき立てられる。
2023年に新設されたコースはバミューダ芝のラフをはじめ、傾斜があるグリーン、風…と予想を上回る難度だった。「風もだけど、距離も、ラフも。パワーがないときつい。自分があんまり得意としない難しさ」という。しかし、「強くなるためには経験しなきゃって思うコースだし、セッティング。そういう意味で来られて良かった。練習ラウンドが一番体力を使う。頭フル回転してきました」と2020年大会以来2度目のフィールド入りを噛みしめた。
今シーズンの目標は「日本で一番になる」こと。そのための“ステップ”としても今週は意義がある。「みんなが出たくても出られない試合で予選に通るだけで自信になる。いいショットを打てたり、めっちゃ難しいアプローチをしたという経験が積めたら、次に多少風が吹くコースで回ることになっても“屁でもない”って思えるなって」。経験値を高めて、力に変えたい。
風次第でオーバーパーを打つ選手が続出しそうなコースで、予選通過はもちろんのこと「一日でもアンダーパーで回りたい」という。今季のメジャーは3週前に36位で終えた「全米女子オープン」に続いて2試合目。「メジャーって本当にいろんなゴルフが求められる。(各メジャーで)全く違う難しさがある」。ゴルフの奥深さを味わい、自身初の国内の年間女王へ。持ち帰られる経験は全て回収する。(テキサス州フリスコ/石井操)