ヘッドカバーが逆じゃないか… 西郷真央は番手ミスにめげず2アンダー発進
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 初日(24日)◇ザ・クラブatカールトンウッズ(テキサス州)◇6911yd(パー72)
向かい風が吹いたスタートの1番、残り165ydの第2打はグリーンを大きく越えていった。「良いショットだったんですけど、(弾道が)低いなと思って」と西郷真央。嫌な予感がして、思わずUTのヘッドを確認すると、表記は「4番」とある。本当は5UTで飛距離を抑えて打つつもりだったのが、ヘッドカバーを誤って被せていたため思わぬ番手ミスが起こった。
出だしの悔やみきれないつまずきから、5番で2つ目のボギーを叩いた。その後、8番(パー5)からバーディを4つ稼いで「70」でまとめられたのは、気持ちを立て直せたからに尽きる。「(1番を)最初は引きずっていたのを、途中でしっかり切り替えられた。アイアンショットは悪くない。繰り返せばチャンスは増えると思って」
1Wショットはできるだけ安全に、勝負は長い距離が残っても2打目以降と決めていた。18ホールのパット数は「24」でも、カラーから6回パターで打ったため実質的に“30パット”。ボギーを避けながら丁寧なマネジメントを続け、3mを沈めた終盤17番(パー3)から2連続バーディフィニッシュ。2アンダーの暫定16位で初日を終えた。
本大会は日本ツアー時代の2023年から3年連続の出場。昨年は予選落ちし、「2日目の後半にボギーが積み重なって(決勝ラウンド進出に)1打足りなかった」悔しい思い出がある。
この日は「気持ちで頑張れば1打くらいは良いスコアで回れたりする。乗り越えようと思う」と、メジャーの厳しいセッティングで中盤以降をしっかりガマン。「トータルでは(ショット、パットの出来は)60点ぐらいかなと思いますけど、“頑張り度”は100点だと思う。そこはしっかり評価してあげたい」と珍しく自分をほめた。(テキサス州ザ・ウッドランズ/桂川洋一)
