“64”で「もったいなかった」 竹田麗央はOBあり3パットパーありで急浮上5位
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 3日目(19日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
左ドッグレッグの序盤2番は、警戒していたホールだった。フェードヒッターの竹田麗央にとって「木があって立ちづらい。要注意でした」というパー4。ティショットは大きく左に曲がり、うっそうとしたOBゾーンに消えた。
早い段階でのトラブルを力に変えてしまうのが、今季1勝(ツアー通算2勝)のスーパールーキーたる所以。4オンの後、4mのパットを沈めたボギーセーブが反撃ののろしになった。4番で2打目をピンそば2mにつけて最初のバーディを奪い、6番(パー3)で2つ目。セカンドショットを今度は80㎝につけた8番から3連続バーディを奪った。
OBにした痛恨の一打から学びがあったという。「ミスの原因は分かっていた。右に逃げるのが嫌で、捕まえようとたら(ヘッドが)上から入った。次からあの球を打たないようにという気づきがあった」。多くのホールでティイングエリアが前方に設定されたムービングデー。ピン奥2mにつけた最終18番までに圧巻の9バーディを決めて「64」をマークした。
優勝した3月の「ブルーベイLPGA」最終ラウンドと同じ、米ツアー自己ベストスコアを再び記録。43位タイから通算14アンダーに伸ばし、ホールアウトした時点では単独トップに立つ活躍だった。「2オンしたパー5で3パットパーが2回あったのがもったいなかった」と悔やむシーンもあって、このスコアだから末恐ろしい。
最終的に首位とは3打差の5位。「フォード選手権」、「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」と日米で予選落ちを続けて迎えた試合で、優勝争いができる。「最近はこういうのがなかった。久しぶりです」と安どの表情。「攻めの気持ちを忘れずにバーディが取れるように」。自身のシーズン7試合で早くも2勝目のチャンスが芽生えた。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)
