日本人ルーキーズが好発進 馬場咲希は“エプソン組”とつばぜり合い
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 初日(17日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
バーディを4つ奪って迎えた後半12番、3パットによる最初のボギーを馬場咲希は悔やんだ。パッティングへの不安が顔を出す。終盤の後退も覚悟して迎えた14番。4mのパーパットを必死に沈めると、再びエンジンがかかった。
16番(パー5)を7Iで2オン。17番(パー3)では9Iでピンの根元に打ち込んで1mにつけた。ティショットを右に曲げた最終18番の2打目のライは強い左足上がり。池に向かって引っかけやすいシチュエーションで「左に行かないスイング」を選び、5mのチャンスを作った。締めくくりの3連続バーディにガッツポーズ。「すごくうれしかった」と笑った。
7バーディ、1ボギーの「66」は3週前の「フォード選手権」最終日と同じ今季自己ベストスコア。初日の6アンダー9位は岩井明愛とともに12人の日本勢で最高位だ。リーダーボードの上部には今季ツアーに参戦したルーキーたちの名前が並ぶ。5アンダー15位に3年目の勝みなみと、やはり新人の竹田麗央。山下美夢有も4アンダー24位で続いた。
中でも予選ラウンドの馬場の組はライバルぞろい。ジャン・ヤーホイ(中国)、キャシー・ポーター(オーストラリア)は昨年の主戦場だった下部エプソンツアーで一緒にプレーし、それぞれ年間ポイントレース2位、10位で今季の昇格を決めた選手たちだ。
パー3の17番では馬場とジャンがティショットをピンそば1mに、ポーターが10m以上のパットを決めて全員バーディ。新天地でも競い合う姿がある。
今季出場はまだ3戦目でも、おじけづく様子はない。「全体的に(ロー)スコアが出ているので、あしたもアンダーパーを出さないと順位が下がっちゃう感じになると思う」。アグレッシブに攻め続ける。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)