“右ミス”が止まらなくなったら…どうする? 竹田麗央の修正方法
◇米国女子◇JMイーグルLA選手権 初日(17日)◇エルカバレロCC (カリフォルニア州)◇6679yd(パー72)
ラウンドの3分の1を終えたところで、竹田麗央はようやく安心できた。前半7番(パー5)、力強いフェードボールがフェアウェイのセンターをとらえる。「やっと右に逃げない球が打てたと思った。こんな感じかな…と気づきました」。2つスコアを伸ばした前半アウトは試行錯誤の連続だった。
スタートの1番(パー5)こそ1Wショットが真っすぐ飛んだが、その後4ホールは右サイドに流れ続けた。短いクラブでグリーンを狙えた3番までに2バーディ。4番では2mのパーパットを沈めてピンチを耐えた後、6番(パー3)のティショットさえもグリーン右のバンカーに飛び、ボギーをたたいた。
すでに米ツアー通算2勝のルーキーは、早い段階で修正を施す。「上体がちょっと突っ込んでいる感じがした」と動きのエラーを察知。「しっかり待って、打つように。打ち急がないように」と、トップ付近で“間”をつくる意識をもってスイング。7番以降の4バーディにつなげてみせた。
中国での3月「ブルーベイLPGA」で今季初勝利を挙げ、凱旋出場となった前週の日本ツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で予選落ち。その前にアリゾナでプレーした米ツアー「フォード選手権」も決勝ラウンドに進めなかった。予選落ちがキャリアで2試合続いたのはプロ1年目の2022年9月までさかのぼる。「予選を落ちた日は結構、悔しかったけれどそこで得たものもある。切り替えていくしかない」と顔を上げて再渡米してきた。
スタジオアリス女子オープンでは初日にパッティングの握りをクロスハンドにするシーンもあった。今週は改めて順手が合うと実感。「きょうのパットはすごく良かった。今までの自分の感覚を信じて打てた」と調子が戻りつつある。
この日の気温は日中も15℃程度でラウンド中は終始、肌寒かった。「なかなか太陽が出なくて、曇っていて寒かった。その分、アイアンの番手を上げてアジャストできたのは良かった」とセンサーも敏感でいる。「途中から良くはなったんですけど、ミスショットは右に行きがち。これから修正したい」とドライビングレンジへの道を急いだ。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)
