「自分がバカだった」 西村優菜はドロップゾーン勘違いで悔しい“2ペナ”
◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 初日(27日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6779yd(パー72)
ウエーティング1番手からチャンスをつかんだだけに、“ミス”が悔しい。西村優菜は前半4番(パー3)で誤所からのプレー違反(ゴルフ規則14.7a)として2罰打が科され、1バーディ、2ボギー、2ダブルボギー、1トリプルボギー「80」でフィニッシュ。「自分がバカだった」と振り返った。
4番はティショットが池へ。本来なら3打目は池を最後に横切った地点と、ピンを結んだ後方線上などから打つはずだが、大会指定のドロップゾーンと勘違いした誤った場所にドロップ。キャディと確認したうえでの処置だったが、「ドロップゾーンのサインがないことに気づいて」と、確認のため、ボランティアに競技委員を呼ぶように要請した。
「ルーラーがカートで来る前に、ボランティアさんが“そこはドロップゾーン”と教えてくれた。簡単な確認だったので、無線で聞いて教えてくれたと思った」。プレーを継続したが、スコアチェック時に改めて競技委員に確認した結果、誤所からのプレーと判断が下り、「本当はドロップする前に気づかなきゃいけなかった」と話した。
この日はスタート20分前にウエーティング1番手から繰り上がりで出場が決定した。朝6時前からコースに入り、日が昇る前の真っ暗なパッティンググリーンで練習を開始。「最後までチャンスがあると思って、準備しないといけない」と練習を続けたところ、棄権した笹生優花の枠に滑り込み。8時54分に古江彩佳らとともにティオフした。
63位で初日を終えて、「つかれました」とため息が漏れる。「あしたまた、頑張ります」と、気持ちを立て直すようにうなずいた。(シンガポール・セントーサ島/谷口愛純)