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立て直しのキーワードは「信じる」 古江彩佳は連日の60台で週末へ

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 2日目(22日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72)

練習場でどんなに調整しても、試合に入って打つ最初の一打は難しい。左ドッグレッグの1番(パー5)、古江彩佳は1Wショットを左に曲げた。茂みの中にボールはあり、「ボール自体は打てたので『普通に打っていこう』という感じ」と放った2打目は右サイドのネイティブエリアに入りアンプレヤブルを宣言。5オン1パットでボギーが先行した。

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「ダブルボギーになってもおかしくなかった。あそこのティショットは難しいので『仕方がないかな』って」とネガティブな思考は捨て、気持ちを切り替えて次のホールに向かった。その後は焦ることなくプレーに集中。「このコースは難しい。ボギーを打っても次のホールでバーディを獲っていければいい」と3番で取り返し、5番(パー3)で再びボギーを打っても7番でまたバーディを取り返した。

ショットの状態を探りながらホールを進め、読んだ風向きを「信じながら、リズムよく」を意識する。後半に入り流れを呼び込み、11番で長い距離を沈めてバーディ奪うと、13番はピンに絡めてタップインバーディ。左奥にカップが切られた17(パー5)番は、セカンド地点から3Wで届く距離ではあったものの「左奥からアプローチするよりは手前から打った方がいい」とあえて2オンは狙わなかった。7Wでグリーン手前まで運び、アプローチショットでピンそば4mに寄せてバーディを重ねた。

最終18番も3m弱のパットを沈める連続バーディで締めくくり、この日6バーディ、3ボギー。バックナインで4つ伸ばし、初日と同じ「69」でラウンドを終えた。

「最初のホールの1打目は、練習場で上手くフィーリングが合っていても試合に入ることで変わったりする。その辺、(自分の選択を)信じて打つというのは難しい」と考える。プレー中に感触を確かめながら、少しずつショットのタイミングを計ってリズムを作る。そこに緻密な戦略が加わり、平均ストロークのタイトル争いで僅差の2位につける現状がある。

首位とは4打差の4位でシーズン最終戦を折り返す。まずは「60台で回る」という姿勢を崩さず、好位置で迎えるムービングデーに臨む。(フロリダ州ネープルズ/石井操)

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