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目指すはチャンピオンが集う開幕戦 畑岡奈紗が終盤戦にかける思い

◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 事前(17日)◇TPCリバーベンド(オハイオ州)◇6705yd(パー72)

「秋口は体の動きも良いですし、好きなシーズン」。畑岡奈紗にとって、気合が入る季節がやってきた。日米通算11勝のうち、日本での通算5勝はすべて9月から10月にかけて。米ツアーでは2021年9月の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で米2勝目をあげている。

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残り試合数が少なくなった秋口で、畑岡が見据えるのは来季の初戦「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」。「開幕戦に出るためにも、優勝しないといけない」。過去2シーズンの優勝者だけが出場できるフィールドから、漏れるわけにはいかない。

直近の優勝は22年4月「DIOインプラント LAオープン」。米7勝目が来ないまま、この日で2年146日になる。米国で優勝のない“ブランク”期間は、19年3月「キア・クラシック」(3勝目)から21年7月「マラソンクラシック」(4勝目)の「2年102日」を超えて最長。優勝への思いは増す一方だ。

昨年7度あったトップ10入りは、ここまで18試合を終えて3度。ダブルス戦の6月「ダウ選手権」を除けば、直近は2月「HSBC女子世界選手権」3位までさかのぼる。今季はパッティングで試行錯誤を続けながら、6月「ショップライトLPGAクラシック」で新パターをテスト。ジュニア時代から使ってきたセンターシャフトからマレット型のダブルベントモデルに変えてメジャー最終戦「AIG女子オープン」を戦ったが、8月「FM選手権」から再びセンターシャフトのエースパターに戻した。

FM選手権から約2週間のオフを日本で過ごし、この日もエースパターを手に9ホールを回ってコースチェック。初めて回るコースの優勝スコアは、通算15アンダー前後と予想する。コースは異なるが、オハイオ州ケンウッドCCで行われた昨年大会は第2ラウンドでコースレコードタイ「63」をマークした。「今年は距離が長くて難しい。天気次第ですけど、ティショットでしっかり距離が稼げればチャンスにつけられる」と、ことしもバーディを量産して巻き返しを目指す。 (オハイオ州メインビル/谷口愛純)

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