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「優勝争いしている時に勝っておけば…」古江彩佳は意地のノーボギー締め

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(23日)◇サハリーCC(ワシントン州)◇6731yd(パー72)

最終18番(パー5)をこの日2個目のバーディで締めくくった古江彩佳は、いつも通りコースに一礼して引き揚げた。「ずっとボギーをいっぱいたたいていた大会で、ノーボギーで上がれたことはうれしい」。最終ラウンドもフィールド平均スコア「74.453」を記録したタフなコースでボギーなしの「70」。通算2オーバー19位と順位を上げて意地を見せた。

今大会終了時の世界ランキング(WR)で決まる8月「パリ五輪」日本代表の座。「全米女子オープン」優勝で代表を確実にした笹生優花に次ぐ2番手争いで、WR20位の自分を僅差で追うWR22位の山下美夢有が2位につけて迎えた最終日、できることを全うした。センター狙いで的確にグリーンを捉え、スコアを落とさないことを徹底。風も吹く中でパーオン失敗は3ホールにとどめてパーを並べ、上がり3ホールで2バーディを奪った。

ツアーによると、今大会後に更新されるWRでは山下が日本勢2番手になりパリ五輪切符を手にする見込み。古江は「ふたを開けてみて…って感じかな」と、正式なランキング更新を待って受け止める覚悟をにじませ、“選考レース”での戦いを冷静に振り返る。

精いっぱいやり切った思いもある一方、「この試合だけじゃなく、いままで上位をキープできたり、優勝争いしていた時に勝っておけば…というのが一番」。今季のトップ10フィニッシュはツアー最多の8度を数える。上位に食い込む安定感は間違いなく日本勢ナンバーワン。それでも、2022年「スコットランド女子オープン」以来の2勝目に届きそうで届いていない。

「東京五輪」出場を逃し、悔し涙を流してから3年。当時、日本でオリンピックが始まるタイミングで開催していたメジャー「エビアン選手権」にスポット参戦し、4位に入ったことがその後の米ツアー挑戦を決断するきっかけになった。いまでは不動の相棒といえるキャディのマイク・スコット氏に初めてバッグを担いでもらったのもエビアンだった。“TOKYO”で味わった失意から世界に羽ばたき、得たものは数え切れない。トップを目指す戦いは、これからも続いていく。(ワシントン州サマミッシュ/亀山泰宏)

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