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「不可能に近い寄せ」もクリア 古江彩佳はネリー・コルダ上回る今季8度目トップ10

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 最終日(16日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

前半で3つ伸ばした古江彩佳は、サンデーバックナインに入った10番で大ピンチに陥った。スコアを伸ばしたいパー5だったが、刻んだセカンドがわずかにラフにこぼれ、右奥ピンまで突っ込む形になったウェッジショットが止まらずに芝を刈り込んだエリアに転がった。

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土手の先にあるグリーンからはピンに向かって下っていく傾斜で、きついスライスラインも入る。「あの時は(ウェッジの選択肢はなく)パターしか見えなかった」と言ったが、自信にあふれていたわけではない。「ほぼ不可能に近いくらい、寄せるのが難しい感じだった」と振り返るほどタフなアプローチ。タッチもラインも完ぺきに転がしてタップインのパーを拾ってみせた。

後半16番では大きく打ち上げるセカンドで距離感をピッタリ合わせ、1.5mのチャンスメーク。バーディパットが左ふちをなめるように外れても、続く17番でティイングエリアが前に出されている好機を逃さずバーディを奪った。高い集中力でボギーなしの4バーディ「68」をマークし、通算12アンダー8位。4戦連続8度目のトップ10入りは、並んでいた世界ランキング1位のネリー・コルダをかわして今季ツアー最多となった。

2年ぶりのツアー2勝目は届きそうで届いていないが、年間ポイントレースでも3番手の好位置につける。好成績を連発しても、譲れない目標があるから表情を引き締める。「オリンピックを目指すって言っている限りは、毎回トップ10入りしていかないといけないと思っているので。まずまず自分がやることはできたかな」

8月「パリ五輪」の日本代表争いは、次週のメジャー第3戦「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(ワシントン州サハリーCC)で決着。日本勢2番手の圏内にいようと、後続と僅差で迎えるポイント配分の高い一戦でラストスパートを狙うことしか考えていない。

ニュージャージー州バルタスロールGCで行われた前年は8位だった。「もう、頑張るだけだと思う。しっかり4日間戦って、上位争いしていきたい」。東京五輪を逃したリベンジを果たすまで、あと1試合だ。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

2024年 マイヤーLPGAクラシック 最終日 古江彩佳 ハイライト
2024年 マイヤーLPGAクラシック 最終日 古江彩佳 ハイライト
この動画は日本国内のみで視聴が可能です。US
2024年 マイヤーLPGAクラシック 最終日 古江彩佳 インタビュー
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2024年 マイヤーLPGAクラシック for Simply Give



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