米ツアー撤退、日本で再起を経て大舞台へ

◇女子メジャー◇全米女子オープン 日本地区最終予選会（22日）◇房総カントリークラブ房総ゴルフ場（千葉県）◇東コース／6519yd 西コース／6413yd（ともにパー72）◇出場選手117人

メジャー「全米女子オープン」（5月30日～／ペンシルベニア州ランカスターCC）の出場権を懸けた日本地区最終予選会が36ホールのストロークプレーで行われ、河本結が通算9アンダー2位で通過した。

＜＜　下に続く　＞＞

西コースをプレーした午前中は「距離が短いので、得意の9番以下のクラブで打つことが多くてショットで稼げた」と振り返ったように、ボギーなしの7バーディ「65」と完璧なプレー。後半の東コースでも2つ伸ばして、5枚しかない切符を確保した。

前日「フジサンケイレディスクラシック」最終日はショットの状態がすこぶる不調だったという。構えで右を向き、クラブがカット軌道に入る状態を修正しようと必死に36ホールをプレーした結果の好スコアだった。

2019年末のQスクール（最終予選会）を突破して米ツアーに参戦するも、21年5月に撤退を表明。同年「ANAインスピレーション」（現シェブロン選手権）以来、6度目のメジャー出場となる。「1回アメリカに行って、帰ってきた身。いろいろな経験をして、また挑戦できるというのは、自分のゴルフを試す機会でもある。終わりがないというか、自分が“こうなりたい”と思うものになるまでやり続ける感じなので」。大舞台に対する気持ちにも変化を感じている。

「（米ツアー参戦時は）苦しく試合をやっていた。楽しみたいなと思います。予選会を受けて『うれしい』『勝ち取った』と思って行けるのは、また違う」。一度は夢破れた米国の地に前向きなメンタルで挑む。（千葉県睦沢町／亀山泰宏）