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2024年 ファーヒルズ朴セリ選手権
期間:03/21〜03/24 場所:パロスバーデスGC(カリフォルニア州)

お待たせしました 吉田優利のルーキーイヤーのはじまり「最低限を大事に」

◇米国女子◇ファーヒルズ朴セリ選手権 事前情報(19日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)

シーズンの初戦、新天地でならなおさら気合いが入りそうで、吉田優利は自然体を貫く。「やっと“開幕”するのですごく楽しみ」と思いながら、「気持ちは特に変わらないですかね。特別ですけど、良い意味で特別な気持ちがあるわけじゃなくて」と淡々。地に足をつけて、ルーキーイヤーをスタートさせる。

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昨年末の最終予選会(Qシリーズ)を7位で通過。今季の限定的な出場権を手にしてから、約3カ月のオフを過ごした。国内ツアーの序盤戦の出場も見送ってじっくり充電。新たにサポートが決まったデルタ航空機で前週17日(日)に渡米し、時差ボケが辛い様子もない。

米ツアーメンバーになって最初のコースは少々トリッキー。アップダウンが激しく、なにせ芝の扱いが厄介だ。キクユにライグラス、バミューダも入り混じるフェアウェイとラフに、ポアナのグリーン。「グリーン周りのラフがかなり強い。グリーンも小さいので(ショットの)精度が大事だなと思いました。(チッピングで)“OK”に寄せられるかと言われたら、そうじゃない場合も多いかもしれないので、やってみながらつかみたい」。米国人キャディのケリー・レイボーン氏とのコミュニケーションも進めていく。

日米のコースの違いは手に取るように分かったが、警戒のし過ぎで、弱気になっても仕方がない。「調子もそんなに良くないので、どれだけできるか分からない。目の前のホールに集中していかないと。一つひとつ、試合を重ねながら合わせていけたら」と落ち着いている。

予選会を通過してきた新人選手のティオフ時刻は、初日、2日目のどちらかで全体の最初や最後の方に設定されることが多い。開幕前日のプロアマ戦への出場機会も少なく、調整時間も流動的。「でも、スタート時間にこだわりはないので合わせながら。与えられたものをこなすだけかなと」

なにより、吉田にとってはロープサイドの雰囲気が大きく異なるはず。日本で毎週引き連れた多くのギャラリーの姿がない。「(ファンは)いてくれた方が、やっぱり気分も上がる。『ボール、あのへんだよ』って伝えてくれる人も多いんです。だから、曲げないように(紛失球にしないように)気をつけないと」と笑って新しい戦い方を模索する覚悟を口にした。

まずは次週「フォード選手権」(アリゾナ州セヴィールG&CC)までの2連戦。シーズンの目標をハッキリさせるのはこれから。「4日間、毎週プレーできるような状態を保ちながら、コースごとにコンディションを合わせていくだけ。その最低限の位置を大事にしたい」。等身大の姿でデビューする。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)

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