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2024年 HSBC女子世界選手権
期間:02/29〜03/03 場所:セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)

届きそうで届かぬ2勝目 悔し涙の古江彩佳「懲りずにしっかり」

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 最終日(3日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6775yd(パー72)

同じ最終組のハンナ・グリーン(オーストラリア)が優勝を決めて歓喜に沸く18番、古江彩佳は悔し涙をこぼした。「バーディチャンスにうまくつけられなかったり、しのぐパーも多かった。しんどい一日だった」。米ツアーでは初めて単独首位で迎える最終日に「75」とスコアを落とし、通算7アンダー8位でフィニッシュした。

出だし1番で2mのチャンスを逃したが、「全然悪くなかった。下りの速そうなパットを良い具合にオーバーできていた」。奥にこぼした3番は4mのパーパットをねじ込むなどスコアをキープする一方、ロングパットのスピードを合わせられていないと感じていた。

「やっぱり頭のどこかで考えていることで、ちょっとパンチだったり、ショートだったりとかもあったかな」。ラウンド中も断続的に雨が降り、重くなる“イメージ”を自ら刷り込んだかもしれないという。パー5の3打目でピタッと絡めたいウェッジショットも、いつもよりわずかにキャリーが出た印象。「チャンスにつけたところで3、4mというが多かった。そこがちょっと悔しい」と唇をかむ。

辛抱強くパーを並べ、1組前を回るセリーヌ・ブティエ(フランス)に首位の座を譲っても、後半14番で初めてのバーディを奪った。続く15番(パー3)、打った直後の風にたたき落とされたボールがガードバンカーで目玉になってボギー。「とりあえず乗せて、パーで(再逆転へ)流れを持っていきたかった。一番やってはいけないことをしてしまった」。パー5の16番も獲れず、最終盤で優勝争いから脱落した。

1月の開幕戦は初日首位発進から4位、2戦目は最終日最終組を回っての4位だった。2022年「スコットランド女子オープン」以来の2勝目に届きそうで届かない状況は、今季に入って毎試合のように優勝争いに絡んでいるからこそでもある。

「セーブしているところ(だけ)では、やっぱり優勝はできないなと思います。懲りずに、しっかり上位へ行くだけかな」。中国での次戦へ、顔を上げた。(シンガポール・セントーサ島/亀山泰宏)

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