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2024年 ホンダ LPGAタイランド
期間:02/22〜02/25 場所:サイアムCC オールドコース(タイ)

シーズン初ラウンドの“小さな”達成感 渋野日向子「思ったより、やり切れた」

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 初日(22日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

3カ月のオフを挟んで迎える2024年シーズンの初戦。それでも、渋野日向子は1番のティショット以上に最終18番(パー5)で緊張したと笑う。打ち上げとなるウェッジショットは約80yd。しっかり奥の段にキャリーさせた3打目に「攻めの気持ちが少し出た。距離ピッタリ」とうなずくバーディで締めてイーブンパー「72」にまとめた。

シード確保を逃した昨季を踏まえ、新たに辻村明志コーチに師事してオフに取り組んできたチェックポイントを徹底した。「(クラブの)上げ方もそうですし、ボールにぶつかりに行く感じもそう」。アドレスに入る直前、縦の動きを意識するようにバックスイングを確認するルーティンもそのひとつ。「最初の試合にしてはって考えると、思っていたよりもやり切れた感じはあった。結果的にはイーブンですけど、ちょっとした達成感はあったかな」

短いパー4の15番、ファーストカットから58度のウェッジを握ったセカンドは、直前に繰り返した素振りそのままの一打だった。さらに「ドライバーで逆球があまり出なかった」ことも評価できるポイントだ。

シーズン3戦目で唯一のトップ10入りを果たした昨年、安定していた序盤のプレーもフェード気味の球筋に内心では首をひねっていた。「やっぱりドローが一番気持ちいいんで。去年(の序盤)、確かにスコアは出ていたかもしれないですけど、自分の中の納得感が違うかもしれない」と変化を語る。

もちろん、伸ばし合いのコースで上位に絡むためには足りないのも分かっている。結果を求めつつも、自分の中で徹底するポイントをおろそかにしたくない。「しょうもない、(ボギーだった)17番で短いのを外すとか、そういうものをちょっとずつ減らしていって、今できる最大限のことができたら。自分でやるべきことは理解できているつもりなので、それを最後までできたら」。しっかり進むべき方向を定めて初戦に臨んでいる。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)

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