ポイントランキング10位で2年連続の最終戦へ

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前（15日）◇ティブロンGC ゴールドコース（フロリダ州）◇6556yd（パー72）

この日、会場のあるフロリダ州ネープルズの日の出は午前6時46分。古江彩佳はすでにコースを回っていた。その30分ほど前には歩いて1番（パー5）に向かい、さすがにまだ暗かったためティショットは打たずにグリーンからチェックをスタート。狙い通り、雨が降り始める前に大会前3度目となるアウト9ホールの下見を完了した。

日の出前から最終チェック。パター練習用の器具（左上。軽いです）を投げたところ

ルーキーシーズンから2年連続で最終戦進出。初優勝を飾った昨年とは、また違う充実感がある。「メジャーで頑張れたのは良かった」。昨年は5試合のうち3試合で予選落ちしたメジャーで全て決勝ラウンドに進み、「KPMG全米女子プロ」8位、「全米女子オープン」6位と好成績を残した。

昨季の4試合から8試合に増やしたトップ10フィニッシュも目標としていたうれしい部分だが、メジャーを終えた秋以降の戦いはもどかしい状態が続いている。「その（トップ10）回数が多くて、（もちろん）納得はしていないですけど、どこかでいいかなと思っちゃっている部分がもしかしたらあって、気楽に考えすぎているのか…」

雨が降り始める前に下調べ完了

届きそうで届かない米ツアー2勝目を狙った準備はずっと緩みなく進めてきたつもり。それでも振り返れば、気付かないうちに甘さが出てきていたのかもしれない。自分をシビアに見つめて気持ちを引き締める。

ここ最近はもどかしい戦いが続く

前週は米国で7カ月ぶりの予選落ちを喫した。ショットもアプローチもパッティングも、どこか“探り探り”の部分が残る。「（修正ポイントは）何となくは分かっているんですけど、試合でそれができるかどうかっていうのは、もう一歩成長できるところ」と前向きに言った。

開幕2日前の14日（火）はアタヤ・ティティクル（タイ）に誘われ、昨年も一緒に行ったコース近くのタイ料理店に向かった。「ジーノ（ティティクルの愛称）が最近タイで話題の怖い映画の話をして、そういうのが苦手なパジャレー（アナナルカルン）は耳をふさいじゃって…。すごく楽しかった」。米ツアーにもすっかりなじんだ。

納得の締めくくりを求めて

ここまで年間ポイントレース（レース・トゥ・ザCMEグローブ）は10位。「納得しちゃいけないですね、まだ終わってないので。せっかくこの位置で来られているので、トップ10以内で終わりたい。最後まで攻めるゴルフで頑張るだけ」と誓った。（フロリダ州ネープルズ／亀山泰宏）