ニュース

米国女子TOTOジャパンクラシックの最新ゴルフニュースをお届け

“ナイスボギー”締めに「ワーオ!」 神谷そらは逆転Vなら家族会議?

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 3日目(4日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72)◇晴れ(観衆3688人)

最終18番、ラフとファーストカットの境目のような場所に止まったセカンドのライを見た時のことを神谷そらは「イヤな予感がした」と振り返る。右手前の池を避けて9Iを振ったつもりが、ラフの抵抗は想像以上。吸い込まれるように落ちていくボールを見たスタンドのギャラリーからは悲鳴が漏れた。

<< 下に続く >>

花道からの4打目のアプローチもピン近くに止めるのは難しい状況。オーバーを覚悟して打ち、7m近い返しが残った。ここで事前の準備が実る。「あそこのピンは(上から打つと)思ったよりもフックするな、と。練習ラウンドの時にチェックしていた。(本当は)薄めに読みたかったけど、練習したイメージを大切にして打ちました」。ナイスボギーで傷口を最小限にとどめ、「ワーオです。パターはいいイメージで終われた」と白い歯がこぼれた。

現在、日本ナンバーワンの飛ばし屋でもある20歳は、将来的な米ツアー挑戦も視野に入れる。2日目に同組でプレーした世界ランキング12位のリン・シユ(中国)は「米国で一緒にプレーできるのが楽しみ」と神谷のポテンシャルに太鼓判を押す。

英語が分からず、初日は米ツアーの選手に話しかけることをためらっていたという神谷自身も「せっかくこの試合に出られるんだから会話しようと思って。いろんな会話をしている中で、分からない言葉を別の単語に変換してくれたり、ゆっくりしゃべってくれたり。楽しかったですし、充実していました」。勇気を振り絞って一歩を踏み出したことで、ほんの少しでも世界は広がった。

通算18アンダー4位から2打差を追う最終日、優勝すれば一気に米ツアー切符が手に入る。「(将来的に)行きたいとは思っていますけど、(まだ)順位のことは考えてない。そうなったら、その時に家族会議をします」。笑顔で返した通り、無欲でラスト18ホールに臨む。(茨城県小美玉市/亀山泰宏)

関連リンク

2023年 TOTOジャパンクラシック



あなたにおすすめ


特集SPECIAL

これから活躍が期待できるキラキラ輝く女子プロへインタビュー!普段では聴けない生トークを魅力全開でお届けします。
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!