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原英莉花は米ツアー切符へ「優勝を意識しつつ一打一打を」

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(31日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72)

当地での開催はコロナ禍のため日本ツアー単独で行われた2020年大会以来。3年前もプレーしている原英莉花は「あんまり覚えてないです、フフフ」と笑いながら、18ホールをチェックしてコースへの好印象をにじませた。

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3日間大会だった当時は初日と3日目に「68」をマークして18位。「当時より調子は上がっているので“パッティングが入るか入らないか”みたいなマネジメントができたら」とうなずく。

来季米ツアーの出場権をかけたQスクール・ステージIIでスコア誤記による失格となり、2024年に向けて今大会の優勝が残された唯一の道であることは百も承知。あふれそうな思いにブレーキをかけながら戦うつもりだ。

「強い気持ちを持ちすぎて“かっか”してしまったり、メンタル的に気負う形になってしまうと、プレーをマイナスな方に持っていってしまう。優勝をしっかり意識はしつつ、一打一打のプレーの流れを大事にしながら、少しずつ(スコアを)へこませていって、チャージをかけられる状態でプレーできたら」

5月に腰のヘルニア摘出手術を受け、復帰後も20ydほど飛距離が落ちる時期を経験。現在は術前から10ydほどのダウン幅まで戻してきたが、「セカンドオナーっていうのも慣れてきました」と笑う。米ツアーでもトップクラスの飛距離を誇る笹生優花との同組が決まったペアリングも「現状をわきまえながら一打一打を大切に。また新しい自分のプレーがこのコースでできたら」と誓うニュースタイルにはプラスに働くかもしれない。

前週休養していたエースキャディの塚本岳さんからは最終日にパッティングのルーティンが長くなっていることを指摘されたという。「なかなかラインを読み切れなくて、そういう時に決め打ちができていなかった。迷いなく、スパッと決めてストロークするのが大事」。細部にこだわって夢舞台への切符を引き寄せる。(茨城県小美玉市/亀山泰宏)

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