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迫る来季シードのカットライン 渋野日向子は2週連続予選落ち

◇米国女子◇アセンダントLPGA benefiting ボランティア・オブ・アメリカ 2日目(6日)◇オールドアメリカンGC (テキサス州)◇6475yd(パー71)

1週前のアーカンソーでは1打、今週のテキサスでは4打カットラインに届かなかった。来季のシード権争いの渦中にいる渋野日向子は2試合連続で予選落ち。次週からのアジアシリーズを含む残り試合に全力を注ぐ。

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2オーバー77位で迎えた第2ラウンドは風が強くなった午後のプレー。バーディとボギーを繰り返した前半を経て、勝負はバックナインに委ねられた。

後半12番、 1Wを鋭く振り抜いたティショットはフェアウェイのど真ん中へ。勢いづきたい場面で6Iでの2打目が右へ流れ、距離の長いバーディパットを打たされた。上って下るラインを3mオーバーさせ、3パットボギー。さらに15番もフェアウェイ中央からPWでのセカンドがグリーン右手前のエリアにかろうじて残るショットになり、3パットボギーを誘発した。

終盤も後退を続けて2バーディ、6ボギーの「75」。通算6オーバーで105位に沈んだ。「前半もそんなに良くはなかった。最後につれて(ミスの幅が)だんだん広くなった感じです」と振り返る。スコアメークの“拠り所”となる要素を探している状態。「ドライバーは振り切れている感じがありますけど、アイアンがちょっと…自分でも(原因が)分からない。集中はすごくできていたかなとは思いますけど、なかなか続かないのが最近の課題です」

年間ポイントレースのランキングを大会前の76位から上げられなかった。この日終了時点のリーダーボードによる暫定順位は79位で、来季のフルシード確保となる80位のラインが背中に迫る。シーズン最終戦の11月「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC)は上位60人で開催されるため、シード争いは同大会の前週「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」(同ペリカンGC)までの実質5試合となった。

ツアーは次週、中国での「ビュイックLPGA上海」(上海旗忠GC)から、日本での「TOTOジャパンクラシック」(11月2日開幕/茨城・太平洋クラブ美野里コース)まで4週にわたるアジアシリーズが実施される。全4試合はいずれも予選落ちがなくポイント加算が見込まれるとはいえ、上位フィニッシュによる大きな浮上を目指したい。

渋野はうつむきながら、「やっぱりシードがかかっているから、アジアを4つ戦えるのがすごく今はありがたいことです」と口にし、言葉を詰まらせた。苦しいラウンドが続いても、ダラスでも現地の日本人を中心にギャラリーを引き連れる毎日がある。「残念な結果になりましたけど、前を向くしかないかなと思います」。期待を小さくするのはまだ早すぎる。(テキサス州ザ・コロニー/桂川洋一)

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