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西村優菜は米ツアー初の最終日最終組で3位 「悔しさも、うれしさも」

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 最終日(1日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)

1mのパットがカップ右ふちに蹴られた。後半11番(パー3)、決めれば首位に1打差に迫る、2連続バーディの絶好機。「入っていれば相手にもプレッシャーを与えられた。日曜日の午後はマインドゲームでもある。決めなきゃいけないパットだった」。西村優菜はサンデーバックナインの序盤で、相対したユ・ヘラン(韓国)を追い詰めきれなかった。

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米ツアー本格参戦の初年度、19試合目で初めての最終日最終組は「もちろん緊張感もあった。体もうまく動かなかった」という。開始3ホールで5m以内のバーディチャンスを立て続けに逃し、今季自己ベスト「64」をマークした前日のようにスコアを伸ばせなかった。

「1、2、3番のどれかが入れば違う流れになったかもしれない。そこを決める力も必要。そこからミスパットも増えた。切り替えてうまくやれれば良かった」。苦戦を強いられ、前半9ホールをすべてパー。混戦模様で首位とは2打差で折り返したが、スコア展開とは別のもどかしさも感じていた。

この日は多くのホールでティが前方に出され、18ホールの総距離は3日間で最短の6039yd(初日/6279yd、2日目/6265yd)。多くの選手にとって1オン可能なパー4、高確率で2オンできるパー5が増えた。パワーで劣る西村にも好都合なようで、「(各番手で)あと5yd飛べば、もっとおもしろい戦いができるのに。自分は(狙いに)行きたいんだけど、行けない。日本では感じない難しさかなと思った」と、いずれ取り組むべき課題も改めて知った。

3バーディ、ボギーなしの「68」で通算15アンダーの3位。米ツアー初優勝はジュニア時代からの顔なじみで、ともに昨年末の最終予選会を突破してきたユに譲った。敗れはしたが、3打目で1mのチャンスを作りバーディフィニッシュを決めた18番(パー5)の雰囲気は忘れない。

「最終ホールは特に良いショットを打って声援をもらった。初めて(米国で)最終組でグリーンに上がったのは今までなかった感覚。悔しさも、うれしさもあった」と得たものは大きい。

年間ポイントレースは81位から来季のフルシード獲得圏内(上位80人)に浮上した。「この緊張感の中でできたのは必ず今後に生きる。また優勝争いできる」。アーカンソーは幼い頃から憧れた宮里藍さんが2012年、現役時代の最後に優勝した場所。もっと強くなって帰ってくる。(アーカンソー州ロジャース/桂川洋一)

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