キャリア最高のプレーから1年 古江彩佳は“相思相愛”の地へ「帰ってこられて幸せ」
2023年 フリードグループ スコットランド女子オープン
期間:08/03〜08/06 場所:ダンドナルドリンクス(スコットランド)
全英女子“確定”も一戦集中 西村優菜「とにかく4日間やらないと」
◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 事前(1日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)
西村優菜はこの日までに、確定していなかった次週の今季メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」出場が決まったとの知らせを受け取った。状況次第では切符を求めて次週7日(月)の予選会に臨む可能性もあっただけにホッとしたところもありつつ、「とにかく1個1個、4日間やらないと意味がない。そこに集中できたら」。目の前の一戦へのフォーカスを強調した。
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前年は古江彩佳が初タイトルをつかんだコース。1年前、全英女子出場のためスコットランド入りしていた西村もスコア速報にかじりつきながら優勝を喜んだ。ルーキーとして同じ場所に立ち、事前ラウンドを進める中で古江が最終日にマークしたコースレコード「62」のすごさを実感。「どうやって回ったら、ここで10アンダーが出るんだろうって。天才じゃないかなって」。思わず笑ってしまうほど、同い年へのリスペクトが膨らんだ。
渋野日向子とも一緒に回った1日(火)は風も穏やかで雨に降られることもなかったが、18ホールを歩いてチェックした前日は強烈な雨風と寒さにさらされる時間帯もあった。目まぐるしく変わるコンディションに、どれだけ柔軟に対応できるかをポイントに挙げる。「きのうみたいな(これこそ)スコットランドって感じの天気だったら、イーブンパーでも上出来。きょうみたいな天気なら、しっかり伸ばしていかないといけない。自分の中でスコアの“ライン”を引かず、マネジメントを工夫しながらできたら」
前年に同じ「アムンディ エビアン選手権」からスコットランドへ移動した際にはキャディバッグが一時行方知れずとなり、全英女子の開幕直前まで手元に届かないトラブルに見舞われた。教訓を生かした今回はツアーの輸送サービスを利用することで、予定通りの練習ラウンドをこなすことができた。“工夫”は開幕前から始まっている。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)