開幕2日前に練習ラウンドを行った古江彩佳

◇米国女子◇みずほ アメリカオープン 事前（30日）◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6656yd（パー71）

惜敗の悔しさを抱えたまま、古江彩佳はその日の夜には機上の人になった。前週の「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」最終日、準決勝を制した直後の決勝戦でパジャレー・アナナルカルン（タイ）に敗退。ラスベガスに2年連続2位という結果を残して、数時間後の深夜便で大陸を東へ横断した。

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午前中にニューヨークエリアに到着した29日（月）は、日中にさすがに昼寝をして休息をとったという。「4時間くらい。爆睡です（笑）」。米ツアーに参戦した昨年から、事あるごとにタフネスぶりを見せてきた古江でも、5日間7マッチが「普通の試合より疲れはたまりやすい」と言うのも無理はない。

ラスベガスの次はニューヨークエリア

体力面での心配を残しつつ、次へのゲームへの切り替えは相変わらず早い。新規大会の会場になったリバディーナショナルGCは他の多くの選手同様、プレーするのは初めてだ。開幕2日前の午前中からコースをチェック。「風が吹くと難しい。グリーンに結構アンジュレーションがある。フェアウェイ、グリーンに置いても、ダメなところはダメ（カップに近づけない）なので、考えながらラウンドしたい。しっかりマネジメントをしてショットしていけたら」。高台にあるフラットな18ホールをさっそく警戒した。

今季は9試合の出場ですでに4回のトップ5入りを記録した。4月のメジャー「シェブロン選手権」を制したリリア・ヴが引っ張る年間ポイントレースで、古江は6位にいる。「今のところすごく上出来かなとは思います。まだシーズンが半分、行ってない中でトップ10の回数も多い方かなと思う」。今季初勝利をつかむのに焦る様子はない。

ツアーで唯一のマッチプレー戦を終え、再びストロークプレー形式の試合が続く。「特に変わったことはしないで、普通に自分のプレーをするだけかなと思います」。米国のどこへ行ったって、自然体を貫ける。（ニュージャージー州ジャージーシティ／桂川洋一）