復調したショットでスコアを伸ばした

◇米国女子メジャー◇全米女子オープン 日本地区最終予選会（29日）◇房総カントリークラブ房総ゴルフ場（千葉県）◇東コース／6533yd 西コース／6413yd（ともにパー72）◇出場選手116人

最新の世界ランキングは73位。大会直前の7月3日時点で75位以内をキープできれば切符は手に入るが、ライバルに抜かれて圏外にはじき出される可能性も残る。「これに出なかったら、ギリギリまで分からない」。岩井明愛はあえて1日36ホールを回る予選会にエントリーし、通算10アンダーでトップ通過を果たした。「決めておいた方が安心なので、ホントに良かった。うれしいです」と自力でつかんだ出場権の喜びをかみしめる。

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前週は8試合ぶりとなる今季2度目の予選落ちを喫した。土曜だけ休み、日曜日も静岡の試合会場で昼まで練習してから予選会が行われる千葉に入った。「1日休むと、身体の力がいい感じに抜けた。打ちたいところにボールが打てるようになってきた」

とはいえ、長丁場でピンチも訪れる。2ラウンド目の折り返し18番（パー5）はティショットを右の林に曲げて隣のホールに出すしかなく、5オン2パットのダブルボギーを喫した。「まだ残りホールもあったので、バーディは獲れると思って。諦めないで良かった」。9ホールで4バーディを追加し、ただ一人2ケタに乗せた。

トップ通過のメダルもゲット

すでに世界ランクで出場資格を得ている双子の妹・千怜に続いた形。姉妹そろっての出場も日本勢で初めてだが、それだけではない。開幕前日の7月5日は2人にとって21歳のバースデーでもある。まさかの偶然に「えー!?」と派手に喜んだ後で「祝ってもらえたら、うれしいですね」と笑った。大舞台へ乗り込む楽しみが、またひとつ増えた。

2人でスポット参戦した2月の米ツアー「ホンダLPGAタイランド」で一層膨らんだという海外への思い。「チャレンジできるのがうれしい。まず予選通過、出るからには上位を目指して頑張りたい」。タフな1日を終えた直後でも、力がみなぎった。（千葉県睦沢町／亀山泰宏）