100万円の罰金 渋野日向子が出場義務違反<2021年>
2023年 HSBC女子世界選手権
期間:03/02〜03/05 場所:セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)
2023年 HSBC女子世界選手権
期間:03/02〜03/05 場所:セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)
西郷真央に海外ツアー出場で罰金100万円?
女子プロゴルファーの西郷真央が海外ツアー出場により、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から罰金100万円を科される可能性が出てきた。
西郷は3日までに、シンガポールで3月2日に開幕する米ツアー「HSBC女子世界選手権」にエントリーした。昨年4月の国内ツアー「パナソニックオープンレディース」優勝で発生した資格によるもので、出場選手66人という少数精鋭のフィールドで開催。日本勢は他に畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、渋野日向子が出場を予定している。
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西郷は昨季、開幕から出場10戦5勝しながら、ドライバーショットの不調がピークに達した11月の最終戦「ツアー選手権リコーカップ」を通算35オーバーの最下位で終えた。「まずスイングを元に戻したい」と復調を目指したオフを経て、再出発の舞台を海外にする意向を固めたわけだ。
そこで難問が発生する。HSBCに出場すれば、昨年国内ツアー初優勝を飾った同週開催の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月2日開幕、沖縄・琉球GC)に出られない。
JLPGAでは、前年大会優勝者が翌年大会を欠場した場合、原則として「罰金100万円」が科せられる。ツアー規定第5章「出場義務」第25条「JLPGAツアー競技優勝者の翌年度出場義務」に違反するもので、実際21年には、米ツアーに参戦した渋野日向子が前年大会優勝の「ワールドレディスサロンパスカップ」を欠場して罰金を払っている。
規定に則れば、西郷にも罰金は発生する。しかし、欠場が「国内ツアー競技優勝で得た資格」を生かす結果だけに、何とも不思議な事態だ。欠場理由が「海外メジャー5試合」と「トーナメント事業部が承認した競技」の「海外主要トーナメント」への出場ならペナルティは免除されるが、それは今回のHSBCが「トーナメント事業部が承認した競技」として認められれば、の話だ。
JLPGAによると、昨年のパナソニックレディース開催時点で「同大会で得た資格があっても、ツアー規定はツアー規定」とする旨を出場選手に通達済みという。一方で「現時点では何とも申し上げられない」としており、開幕戦エントリー締め切りの10日を待って最終的な判断を下すことになる。(編集部・加藤裕一)