モーガン・プレッセルの最年少記録を更新した12歳
アニカ、オチョア、ウィの「全米女子オープン」直前インタビュー!
今週はノース・カロライナ州のサザンパインズで今季メジャー3戦目の「全米女子オープン」が行われる。今年の「全米女子オープン」には156人が出場するが、史上初めてインターナショナルプレーヤーの数が、アメリカ人選手を上回った。となると、優勝候補の顔ぶれも違ってくるのだろうか? 女子ゴルフにおいて最も栄えある大会「全米女子オープン」には、今年もスターが勢ぞろいとなった。その筆頭が、ディフェンディング・チャンピオンのアニカ・ソレンスタムだ。
記者
「全米女子プロでは優勝は考えていないといいながら、毎日順位を上げていましたよね。今は、首の具合もよく、優勝を狙える状態になったでしょうか?」
アニカ・ソレンスタム
「そうなったと思うべきでしょうね。医師にはもう大丈夫と言われたので、今週もひそかにリーダーボードに登場したいと思います。今は痛みもありませんし、過去数日間コーチのヘンリーについて練習しましたが、彼もこれならいけるといってくれました。いい感触が戻ってきましたし、気持ちも乗っています。モチベーションが高まっているのが、何より嬉しいですね。ショットを打っても、気持ちが入っていなければ何の意味もありません。いま私の心は、ここパインニードルスにあります。」
アニカがこのコースに思いを馳せるのは当然。アニカは、96年の「全米女子オープン」が初めてパインニードルスで行われたときに優勝している。
アニカ・ソレンスタム
「ここにはいい思い出がたくさんあります。アマチュア時代にも来たことがあるのですが、ペギー・カーク・ベルとも知り合えました。ゴルフの歴史がたくさん刻まれたこの土地に、ディフェンディング・チャンピオンとして2度戻って来られたなんて最高です。気分爽快ですし、何よりまたここで競い合えるのが嬉しいです。」
アニカを抜き、女子の世界ナンバーワンになったロレーナ・オチョアは、先週シーズン3勝目をマーク。好調なまま、この大会を迎えている。
記者
「このコースは、ティショットもグリーンに向けてのショットも正確に打たなければなりません。となると、あなたにはぴったりのコースですよね?」
ロレーナ・オチョア
「そう思いたいですね。特にグリーンのどの部分に運ぶべきかをよく把握しておくことが大切です。グリーンは大きいですし、そのうえ早いとなると、スピード感をつかむのも大変です。私は今日と明日、それを重点的に練習して初日に備えたいと思います。」
記者
「メジャー初制覇に向けて?」
ロレーナ・オチョア
「はい、そうです」
ミッシェル・ウィは、痛めた手首が完治したといえる状態からは程遠いものの、「全米女子オープン」を欠場する気は全くなかったようだ。
記者
「休養するよりも出場した方がいいのは、なぜでしょうか?」
ミッシェル・ウィ
「セラピーの一環です。最初の2ヶ月間は、骨が回復するまで静かにしているように言われました。もしも回復していなければ、この大会に出ることはありませんでしたが、骨は元に戻りましたし、医師にオーケーをもらって出ています。一日中座ってポップコーンを食べているだけじゃ、力はつきませんからね。アイアンを振って、力を取り戻さなくてはなりません。体重を減らしたかったら、考えるだけじゃなくてジムに行かなきゃいけないのと同じです。今は、しっかりボールを打つことによって 失った筋力を取り戻すようにしているところです。」
記者
「ショットさえ打てれば、全米女子オープンを欠場するつもりは全くなかったということですね?」
ミッシェル・ウィ
「ええ、私はトーナメントに出るのが好きですから」
記者
「全米女子オープンのことをなんて言っていましたっけ?」
ミッシェル・ウィ
「みなさん、この大会がどんなに大切か分かっていないのではないでしょうか? 全米女子オープン、いえ、全米"凄すぎ"女子オープンは、地元で行われる通常の大会とはわけが違いますからね。私は出場できるだけで光栄です。」
ミッシェルは先日、PGAツアーの「ジョンディア・クラシック」に出ないことを表明したが、今年残りのシーズンで男子の大会に出る可能性については、具体的なことは言っておらず、今後も男子の大会出場を諦める気はないようだ。ジョンディアに関しては、男子の大会で必要な飛距離が出せるほど手首の状態が良くないため、欠場したと話していた。ミッシェルは、いつか「マスターズ」に出場するとの夢をこれからも追い続けるとのこと。
今週優勝するのは、必ずしも好調の波に乗る選手とは言えないかもしれない。女子のメジャー過去6試合を制した選手を見ると、優勝したメジャーの前に出場した大会でトップテンに入っていたのは、去年のアニカ・ソレンスタムただ1人。ただし、それはメジャーの前の週ではなかった。今季メジャー初戦を制したモーガン・プレッセルは、13位タイのあとの優勝だった。