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2022年 Danaオープン by マラソン
期間:09/01〜09/04 場所:ハイランドメドウズGC(オハイオ州)

後半“29”の大まくりでも「修正しないと」 畑岡奈紗がストイックに連覇挑戦

◇米国女子◇Danaオープン by マラソン 2日目(2日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6598yd(パー71)

前半9ホールを終えてかすみつつあった大会連覇の可能性を、畑岡奈紗は自らの手でしっかりとつなぎとめた。後半に3連続を含む5バーディでハーフ「29」と“大爆発”。首位と3打差の通算7アンダー4位にまでポジションを上げて週末を迎える。

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インスタートから11番でボギーを先行したが、17番(パー5)で奪った最初のバーディまで我慢できたことが大きかった。バンカーを渡り歩いた15番では3mほどをねじ込むパーセーブ。「うまく耐えるところは耐えて、そのご褒美が後半のバーディにつながったのかな」とうなずく。

8番アイアンで奥3mに絡めた2番(パー3)で反撃を開始してからは、すさまじかった。4番でウェッジショットを絡めると、5番は右ラフから左奥のピンまで果敢に突っ込んだ。6番アイアンの一打は、グリーン左のバンカーと右サイドの木に当てるリスクを天秤(てんびん)にかけながら、ギリギリを攻めた。

「1フィート(約30㎝)くらい右に行ってたら、当たってた」と笑いつつ、「ラフからなので、なかなかボールを(コントロールして)動かせない。出球にだけ集中して打っていた。最悪のケースは右の木に当てること。悪くても左のバンカーまで運べれば、パーセーブのチャンスはある」。しびれるような駆け引きの中でも、リスク管理を徹底した結果のスーパーショットだった。続く6番(パー3)で7mのスライスラインを流し込み、小さく拳を握った。

9番アイアンで1.3mにつけた8番(パー3)のバーディでハーフ5個目。後半に限れば優勝した昨年大会初日に自己ベスト「61」をマークした勢いを彷彿(ほうふつ)させる。「コースが狭いので、“だだっ広い”ところでやるよりも、ターゲットを絞ってできているのかな。あとはそこに打つだけ」とポイントを語る。

好相性を再確認しても、満足とはほど遠い。「まだ修正しないといけない部分がたくさんある。右にプッシュするミスが少し目立つし、コースでドライバーの高さが出ていない。なかなか3個の差というのも大変ではあるかもしれないですけど、きょうの後半みたいなプレーができたら」。このストイックな姿勢こそ、23歳が日本のトップを走り続ける理由だ。(オハイオ州シルバニア/亀山泰宏)

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