海外挑戦の予定は?メジャーで優勝争いを演じた西郷真央の一問一答
2022年 アムンディ エビアン選手権
期間:07/21〜07/24 場所:エビアンリゾートGC(フランス)
「キャディさんのためにも」カート事故にも負けず 西郷真央がメジャーで存在感
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(24日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523yd(パー71)
最終組の7組前でプレーした西郷真央は、優勝争いの行く末を1番ホール横のパッティング練習場で確認した。トップでホールアウトし、休憩をしながら1時間以上にわたってプレーオフに備えていたが、優勝には2打届かず通算15アンダー3位。「ここまで頑張れたので、悪い時間じゃなかった」。日本女子4人目のメジャー制覇に接近した一戦を締めた。
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首位と9打差の8アンダー15位からスタート。前半3番でピン右奥2mのバーディパットを沈めると、続く4番でも4mを沈めて勢いよく発進した。後半10番で「ちょっと突っかかっちゃって」と左に曲げた2打目がロストボールなるトラブルに見舞われたが、「キャディさんと『一回(気持ちを)リセットしよう』って」と心を落ち着かせた。打ち直しの4打目はピンそばについてボギーセーブ。次の11番でバーディを獲り返して終盤へと進めていった。
「なんとなく自分の順位が分かった」と優勝争いをしていることを把握したのは15番。ティショットを右の林方向へ打ったものの、2打目は運よく前方が抜けており、3オンさせて1.5mを流し込んでバーディを決めた。「緊張はちょっとしていた」と言う。最終18番(パー5)でバーディを決め、堂々のクラブハウスリーダーでホールアウトした。
大会2日目のラウンド中にカート事故が起き、西郷自身にけがはなかったものの、バッグを担いだ幸村公英キャディが後部座席から振り落とされた。「キャディさんのほうがあまりよくない状態だった。2日間無理して担いでもらって、キャディさんのためにも頑張らないといけないなと思ってやっていました」と胸にしまい込んでいた思いを明かした。
9バーディ、2ボギーで回って「64」と4日間の中でベストを出したが、満足だけでは終わらせない。「2m前後の距離をかなり外している。そういうミスを考えたらまだまだ粗削り。もっともっと上を目指せるなと感じる」。今年の「全米女子オープン」、「KPMG全米女子プロ」でいずれも予選通過を果たし、メジャー3戦目で見せた優勝争い。国内にとどまらず海外でも旋風を巻き起こした。(フランス・エビアン/石井操)