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週末2日間で72ホールの激闘 古江彩佳が米ツアー自己最高2位

◇米国女子◇バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー 最終日(29日)◇シャドークリークGC(ネバダ州)◇6804yd(パー72)

外せば負けのパーパットがひと筋右を抜ける。古江彩佳の長い一週間が終わった。決勝トーナメントを戦った2日間だけで72ホール目の惜敗だった。「ファイナルまで勝ち進んだこと、この一週間で新しい選手と出会い、マッチプレーを経験できたことは私にとって特別でした」。米ツアー自己最高の2位に少し充実感もにじんだ。

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ジョディ・ユワート・シャドフ(イングランド)との準々決勝では4ダウンから残り7ホールで追いついたように、週末の4試合とも先手を許しながら、持ち前のショートゲームで粘った。強風が吹く難コンディションとなったこの日、リリア・ヴとの準決勝で奪ったバーディは後半16番(パー5)の1個だけ。なかなか思うようなショットをそろえられなくても、相手の状況も冷静に見極めてマッチプレーならではの試合運びに徹した。

決勝は2009年「全米女子オープン」を制したチ・ウンヒ(韓国)との対戦。米ツアーでのトップ10入りは古江の1試合に対して45試合。経験で勝る36歳にも、グリーン周りでは譲らない。チがショートパットを外した7番(パー5)で返しを沈め、リードを奪った。

長いパーパットを先に入れてプレッシャーをかけた後、バーディを決められた8番(パー3)で再びオールスクエアに。9番(パー5)で相手に3打目がカップへ飛び込むスーパーイーグルが出ると、続く10番でフェアウェイからのセカンドをミスして3連続でホールを奪われた。

13番(パー3)は3パット、池に近い右ピンの14番もチが左に外した後で左へ外すなど、差を詰めきれない展開。決着は16番(パー5)。幾度となく見せてきた、傾斜を使って寄せにいったショットは、キャッチしたグリーン左サイドとは反対側のカラーまで転がった。

「風が強く、頭を使うことが多かったです。体だけでなく、精神的にも疲れました。(この日2ラウンド目で)精神的にも肉体的にも、特に最後の数ホールは本当に疲れが出てくる」。心身ともにすり減らした激闘で得たものは大きい。これまでツアールーキーとして予選落ちゼロで着実に稼いできた204.072ptを上回る320ptを一気に加算。シード獲得のメドがつき、6月2日(木)に開幕する「全米女子オープン」へ気力を振り絞る。

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