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今季ベストタイの「67」 古江彩佳が前半のラッシュで4アンダー

◇米国女子◇パロスバーデス選手権 presented by バンク・オブ・アメリカ 初日(28日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6450yd(パー71)

最終18番、2m弱のラインを丁寧に読む。「最後にボギーはたたけない。この良い流れを、ボギーで終わらせたくない」。そう思わせてくれる18ホールだった。打ち出したボールはカップに消え、パーセーブで「67」。古江彩佳が2月「ドライブオン選手権」第3ラウンドに並ぶ今季ベストスコアで4アンダーの好発進を決めた。

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カラフルな防寒着を着たり、脱いだりと肌寒い午前のプレー。出だし1番でフェアウェイからの2打目をピンそば1mにつけ、バーディラッシュを開始した。3番のセカンドは80cm。残り135ydを9Iで放った5番は右からの傾斜を使ってピンに当たり、“お先”のバーディで勢いづいた。

1Wショットの飛距離ではチャーリー・ハル(イングランド)、ナンナ・コルツ・マドセン(デンマーク)に劣る。10ホールでセカンドオナーになったが、ひょうひょうとピンを攻め込み「きょうはショットが良かったので集中できていた」と自分のプレーに徹した。

7番(パー5)で4つ目のバーディを決めた後、8番はバーディパットがカップを過ぎて2mオーバー。返しをねじ込んでピンチを回避する。「(ファーストパットで)カップの下(の傾斜)を見ていなくて、ちょっと危ないところだった。あれで済んで良かったと、後から感じました」とグリーン上の激しい起伏は冷や汗もの。流れを切らさずに後半に向かえた。

太平洋岸に近いインコースは、「風の強さが気になる」ホールが多くある。12番で7mを決めて5つ目のバーディにした直後、13番(パー3)で唯一のボギーをたたいた。25yd打ち下ろす第1打がピン右サイドの傾斜に勢いよく当たって跳ね、グリーン左奥のラフへこぼれるというアップダウンの激しいコースならではの不運もあった。

ハルが6アンダー、マドセンも2アンダーと上々の滑り出しを見せ、古江は「きょうはグループ自体も良かった」と同伴競技者への感謝も忘れない。ベント芝にポアナ芝が混じる厄介なグリーン上で「自分の時間で考えながらできたのは大きかった」と、気持ちを整理しながら小さなミスをおかさなかったのも好スタートにつながった。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)

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