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2022年 ロッテ選手権
期間:04/13〜04/16 場所:Hoakalei Country Club

渋野日向子の好成績連発は必然? あえて見送った2月のフロリダ参戦

◇米国女子◇ロッテ選手権 最終日(16日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6603yd(パー72)

今季出場5試合でトップ10入り3回という好成績連発は必然だったのかもしれない。渋野日向子は2週前の「シェブロン選手権」で2日目を終えて首位に立った末に4位に食い込むと、ハワイに舞台を移した今週も72ホール目まで優勝争いを演じた。

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勇気を持った決断が背景にある。2月「LPGAドライブオン選手権」。ウェーティングから繰り上がり出場の可能性も十分にあった(※実際に渋野より下位の出場資格の選手まで枠が回ってきた)中で渡米を見送った。

帰国時に隔離期間があることを踏まえても、シード確保を第一目標に掲げて「出られる試合は全部出る」と話していただけに、少なからず驚きもあった選択。珍しく本人が前のめりでなかったのは、腰を据えて日本で調整し、改造を進めるスイングを含めた状態をさらに上げてシーズンに入った方が長い目で見てプラスになる、というチームの総意でもあった。

3月、いずれも推薦で予選カットのないアジアシリーズ2試合に出場。規定で年間レースのポイントが入らないことを知ったのは、2試合目の「ホンダLPGAタイランド」を終えてから。8位でフィニッシュし、日曜日のうちにいったん日本へ戻る飛行機に乗るためクラブハウスで身支度していたときに聞かされたという。

上位の充実感から一転、(少なくとも本人にとっては)耳を疑う事実にガックリと肩を落としたのも、シードの心配がほぼなくなった今となっては笑い話。試合に臨むモチベーションに影響が出ないようにとの配慮で周囲もあえて事前に規定を細かく伝えず、好成績の手応えをつかんで米本土へ乗り込んでくることができた。

直近2試合で4日間のフェアウェイキープ率は76.78%(43/56)、83.92%(47/56)と安定し、大きく曲げたシーンもシェブロン3日目の2番と7番など、数えるほどしかない。それも、スイング改造の精度が高まって迷いなく振り切れているからこそ。風が強くても、フェアウェイが狭くても、積極的に1Wを握って気持ち良くゲームを運べている。(編集部・亀山泰宏)

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