<スコア>JTBCクラシック presented by バーバゾル
2022年 JTBCクラシック presented by バーバゾル
期間:03/24〜03/27 場所:アビアラGC(カリフォルニア州)
ルーキー優勝一番乗り ティティクルが笹生優花に続く19歳V
◇米国女子◇JTBCクラシック presented by バーバゾル 最終日(27日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
タイの19歳、アタヤ・ティティクルがルーキーで一番乗りとなる初優勝を飾った。2017年に欧州女子ツアー(LET)「欧州女子タイ選手権」を14歳4カ月19日で制してプロツアー最年少V記録を打ち立てた“天才少女”。昨季LETで史上初めて年間女王と最優秀新人の2冠に輝き、満を持して挑んだ米ツアーで早くも頂点に立った。
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「こんなに早く勝てると思っていなかったから、信じられない気持ちでいっぱい。頭の中がパニックになっている。勝っても負けても、学びを得るチャンス。だから、一打一打にベストを尽くすことだけを考えた」と喜びをかみしめた。
6打差11位から今週のベストスコア「64」をマークして一気に浮上。通算16アンダーで並んだナンナ・コルツ・マドセン(デンマーク)とのプレーオフに持ち込んだ。「ホンダLPGAタイランド」との2試合連続優勝がかかるマドセンに対し、プレーオフ1ホール目の18番で残り156ydから8Iでピンに絡めるスーパーショットを披露。一度は惜しくもウィニングパットを外したものの、2ホール目で競り勝った。
昨年の「ホンダLPGA」では母国の先輩である元世界ナンバーワン、アリヤ・ジュタヌガンに1打差惜敗の2位。予選会を経ることなく米ツアー出場資格を得るチャンスを逃す形となったが、「もし優勝していたら、欧州ツアーの厳しい天候や難しいゴルフコースを経験することはできなかったし、(成長して)ここで世界のトッププレーヤーと対戦するような経験もできなかったと思う」。LETでの戦いでレベルアップを遂げ、昨年の最終予選会(Qシリーズ)は古江彩佳や渋野日向子を上回る3位で突破。タイ勢6人目の米ツアー優勝につながったと自負する。
19歳の米ツアータイトルは昨年「全米女子オープン」を制した笹生優花以来。同じアジアのトップアマとしてしのぎを削り、仲の良い笹生らとともに新時代を担っていく可能性を感じさせる。「きょうの勝者は私。でも、あしたになったら、それも過去のことになる」。成し遂げてきた栄光の数々に浸るそぶりもなく、もっともっと上を目指す。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)