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闇夜、土砂降り、奇跡の光 2021年ベストショット3選【中野義昌】

日常と非日常が交錯した2021年。緑の芝の上で繰り広げられたゲームを取り巻く光景も、また同じだった。フォトグラファーたちはそんな中、二度と訪れない瞬間の数々を切り取ってきた。GDOとともに旅を続けたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第2回は中野義昌カメラマン編。

<渋野日向子 2020年全米女子オープン3日目>

コロナ禍、全米女子オープンは無観客で異例の12月開催だった。3日目を最終組でラウンドした渋野さん。ホールアウト後の記者会見を終えた時にはすっかり日が暮れていたが、足早に練習場へと向かった。「ボールの行方は見えているのだろうか?」まさに心の眼で夢中にボールを打っているようだった。練習グリーンで最後の1球をカップに沈めると左手を高々と掲げた。全英女子オープンでウィニングパットを決めた時と同じポーズのように見えた。翌日の最終日、残念ながら勝つことはできなかった。18番グリーンで遠くの空を見つめながら唇をかみ締めた光景が、今でも脳裏に焼き付いている。

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<資生堂レディスオープン3日目 グリーン>

初日も2日目も、梅雨前線の停滞によりずっと激しい雨が降り続いていた。3日目の朝になってもその雨は止むことなく、グリーン上ではカップから雨水があふれるほどだった。会場にいる誰もがもう競技成立は無理だろうと思っていたに違いない…。戸塚カントリー倶楽部のコース管理担当者らを除いては…。雨脚が少し弱まったと思った瞬間、グリーンやフェアウェイにたまっていた雨水が一気に引いた。驚がくのコースコンディションだった。2日間で何とか36ホールをラウンド。恐らくほかのゴルフ場では、競技成立は難しかったに違いない。優勝カップをコース管理担当の方々にも贈呈してほしいと思った。

<日本オープン2日目 中島啓太>

日本オープンの朝は早い。まだコースに太陽が差し込む前に第1組がスタートしていく。快晴の2日目、午前INスタートの中島くんをこの12番ティで撮ると前日から決めていた。太陽と雲の位置、選手がティアップする場所、ショットの良し悪し…様々な要素でゴルフの写真は大きく変わる。大きな木に囲まれた狭いティイングエリアに快音が響いた。ナイスショットに違いない。選手を撮っていると、当然ながらボールの行方は全く見えない。ただ、選手のフィニッシュの動きを見ていると、何となくどこへボールが飛んで行ったか分かるようになる。きれいに決まったフィニッシュとともに、奇跡的な光が中島くんの顔に差し込んだ。

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